おかもと 入院の直前、子育てすらままならないほど体調が悪化して、心配してくれた知人から「まりちゃんお祓いした方がいい」と言われてやってもらったんですけど、霊媒師の方に「10体くらい憑いてる」と言われました。
あんまり霊的なものは信じてないんですけど、お祓いを始めたら急に誰もいないのに玄関のチャイムが鳴ったり、その夜、発作が起きて翌日に措置入院で精神科病棟行きに。結果的にその入院のおかげで回復できたので、お祓いにも意味があったのかなと思うようにしてます(笑)。
松村邦洋さんからの「こつこつバカになってね」というメッセージ
――入院が決まったとき、どんなことを思いましたか。
おかもと 私自身、はじめは強制的に3ヶ月間も精神科に入院させられるという事実を受け入れたくなかったし、「元気キャラでやってるのに周りに入院がバレたらどうなってしまうんだろう」という気持ちでいっぱいでした。
だから、「ここは病院でなく熱海の旅館だ」と自分に言い聞かせて、現実から目を背けて過ごすようにしたら楽になれて、仕事の企画を進めたりしていました。私の場合、治療らしい治療は特になくて、なにもしないことが回復につながるようなものだったんです。
――入院中、携帯やパソコンに触れるのはOKなんですか。
おかもと 私の病棟では2ヶ月は持ち込みNGだったんですけど、持ち込みが解禁されて携帯を立ち上げたらぶわーっと仕事の催促とかいろんな連絡でLINEが鳴り止まない状態になって。これはマズいと思ってLINEのサムネイルに「入院中です」と記載したんです。
そうしたらすぐ松村(邦洋)さんから、「こつこつバカになってね」とメッセージが届きました。
――松村邦洋さんは、おかもとさんがかつて所属していた太田プロダクションの先輩芸人にあたる方ですね。
おかもと その後も松村さんとはちょくちょくLINEしてるんですけど、最後はいつも「さようなら」的な意味で、「生きましょう!」でお互い締めてます。