「自分の子どもを自分の手で育てたい」生きたい理由がクリアに
――素敵な関係ですね。入院によって日に日に回復していく感覚はありましたか。
おかもと 最初は、「仕事も家庭も失って、この先どうやって生きればいいんだろう」という感じでした。ネットで「やっぱり離婚すると思った」と、言われるだろうと思いました。
でも、措置入院3ヶ月のうちの2ヶ月間、息子とも一切面会できない状況に置かれてはじめて、「自分はどう思われようといい。ただ、自分の子どもを自分の手で育てたい」と、生きたい理由がシンプルに、クリアになったんです。そこからはもう、小さいことは気にしない、ワカチコワカチコって感じでどんどん回復していきました(笑)。
――おかもとさんは2015年、25歳の時にシングルファーザーの方と結婚。いわゆるステップファミリーになります。「ネットで『やっぱり離婚すると思った』と言われるだろうと思った」というのは、家族形態からくるものだったのでしょうか。
おかもと 結婚した時から、「おかもとまりにステップファミリーは無理」と言われていました。でも、そんな中でも前の夫の連れ子である長男とは関係を築こうと本気で向き合っていたし、離婚した今でも交流はあります。
父子家庭だった時で、ゴミ屋敷状態で子どもが住める環境ではなかったのでそれをすべて片付けて子ども部屋作ったり、長男の好きな食べ物をメモして作るようにしたり、いろいろ距離感を考えながらやっていました。
――結婚してすぐ、第二子となるお子さんが誕生します。長男と次男との間で難しさを感じたことはありますか。
おかもと たぶん、自分が生んだ子は普通にかわいいと思うんです。でも、夫の連れ子である長男のことを育てたい・守りたいという気持ちにも偽りはなくて。自分が生んだ子とは違うけど、また別のかたちで立派に愛が成立している。そんな風に思っていました。
物議をかもした「子どもと一緒にお風呂に入りたい」ツイート
――おかもとさんは先日、温泉旅行に行った際に、お子さんと一緒に大浴場に入れなかったことをツイートされましたが、その内容が物議をかもし、さまざまな声が寄せられました。改めてこの問題をどう考えていますか。