別班は「存在はしています」「なきゃおかしい」
――日曜劇場で『VIVANT』というドラマをやっているのご存知ですか?
「なんだそりゃ、知るわけないだろうが」
――その『VIVANT』で、自衛隊の「別班」を描いている。
「陸上自衛隊の情報部隊ですか」
――おっしゃる通りです。
「はい」
――存在はしているのでしょうか?
「存在はしています。ただ、『これがそうだよ。大臣見てください』ということは一度もありません」
――小野寺五典防衛相(当時)は2013年、「別班の存在はありません」と。
「それは国会で答弁したんでしょ?」
――はい。
「だから、それは、自衛隊の組織図上も出てこないはずですよ。だから大臣が『存在します』なんて言ったら結構大変なことになるよね。でも、それがね。『なきゃおかしいだろう』と」
別班の活動については「聞かないことになっています」
――「なきゃおかしい」というのは、「必要だから」ということでしょうか?
「そりゃそうでしょうね。そういう情報部隊みたいなものはね。ましてや日本みたいに、こういう恐ろしく抑止力に欠ける国家としてはさ。弱いウサギは耳が長いっていう話ですよ」
――「別班」はどのようなことをしてきたのか、耳に入っている限り、で構わないのですが。
「それは聞かないことになっています。政治が知ることでもないし。ただ、その民主主義という観点から言って、自衛隊がやっていることについて、政治が一切知らないということが本当にいいのかということはありますよね」