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「もう他の人にどう思われるかは気にしなくなっちゃってましたね」

ーー親戚の方は背中が広くなったことに、どんな反応を。「筋がいい」的なことを言われたりは。

山下 動画を撮ってフォームを確認してもらってる時とかも、「あれっ、なんかすごいやん」みたいな感じで言ってもらって。

 筋がいいかどうかは、自分ではわからないけど、一生懸命にはやってたと思います。

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ーー当初はムキムキになりたくなかったとのことですが、それは「ムキムキな女性はちょっと……」みたいな風潮があったからですか。

山下 そういうの、ありますよね。筋トレしている女子はモテないみたいな風潮もあったりして。でも、もう他の人にどう思われるかは気にしなくなっちゃってましたね。ほんと、腹筋もちょっと縦筋が入ったし、背中も「いいね」って言われたから、頑張ってもうちょっと上のレベルを目指してみようかなって。

 

ーートレーニングが習慣になってからの1日のスケジュールを教えてください。

山下 まず学校の話をすると、高校は通信制だったから学校には年に2回か3回は行くだけで。それ以外は自宅で授業を受けるんですけど、その授業もは録画されたものなので「この時間に受けなさい」ってのはなくて。好きなときに自分で授業の動画を見て、レポートを出して、小テストを受けて提出したら単位がもらえるよって感じで。

 なので、朝に学校へ登校するってことがなくて。それでも8時には起きて、9時に朝ごはんを食べて、そこから12時ぐらいまで勉強したりして。12時からジムに行って、2時間ぐらいトレーニングして、お昼ごはんを食べて、14時あたりに買い物をして、家に帰るのが15時。で、お風呂とか絵をちょこっと描いたりする自由時間があって、晩ごはんを食べて、23時あたりには寝てました。結構、充実してるっていうか。

ーー明らかに体全体がバキバキになったと感じたのは、いつぐらいですか。

山下 2020年の12月、高1の冬です。始めてから、8ヶ月か9ヶ月あたりですね。自分の体に自信が持てるようになったというか、背中とか腕がすごくわかりやすかったですね。背中はさらに広くなってたし、ムキーッみたいなポーズをして写真を撮ったら二の腕のここ、上腕二頭筋が「ボコッとしとるやん!」って。

 それで、2021年の9月に「2021ウエストジャパンチャンピオンシップス」って大会に出て、競技をやってみようと思ったんですよね。

「2022ウエストジャパンチャンピオンシップス」での山下さん

写真=本人提供

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