高校3年生だった18歳でボディコンテスト「オリンピアアマチュアジャパン」に挑み、大会史上最年少の出場者として注目された山下桃伽(19)。

 現在は愛媛県松山市のパーソナルトレーニングジム「EASTER-YLE GYM」でトレーナーを務めている彼女に、運動経験ゼロにもかかわらず筋トレを始めたきっかけ、きついトレーニングを続けていけると思えた理由、筋トレ女子高生だった頃のスケジュールなどについて、話を聞いた。(全2回の1回目/後編を読む)

中学生の時の山下桃伽さん

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中学生の頃に「デブ」と言われてとグサっときた

ーー中学生の頃に「デブ」と言われたことが、肉体改造を始めるきっかけになったそうですね。

山下桃伽(以下、山下) 中1から中2にかけて、同級生の男子から「おまえ、デブやな」みたいに言われてて。言ってきた子とは仲もよくて、いじめられるとかじゃなかったんです。ただ、学生時代の全体を通していじられキャラとまではいかないものの、そういう立ち位置だったんですよ。それで、言われているうちに気になって、という感じですね。

ーーその頃の身長と体重って覚えていますか。

山下 身長が161センチで、体重が58キロか59キロぐらいやったんです。そこまでメッチャ太ってるわけじゃないと思うし、いまとそんなに変わんないんです。

ーー通っていた中学校では、きれいでスタイルの良い子がスクールカースト上位に君臨するような雰囲気が? 

山下 あったかもしれないです。でも、私の場合はコミュニケーションが上手なわけでもなかったので、いじられキャラになってしまった感じで。そういうキャラでいることで、周囲との関係を保っていたのかもしれないですね。

 その同級生も「いじめてやろう」と思って言ってたわけじゃないだろうし、私も「そんなこと言わんでや~」って軽く流してましたし。といっても、ちょっとグサッとはきてたし、いい気持ちにはなれなかったですよね。