――軽バン生活をスタートして、もうすぐ1000日になるそうですね。これまで訪れた中で、特に印象に残っている場所や体験はありますか。
あかね この旅で初めて富士山を見て、すごく感動しましたね。富士山が大好きになって1ヶ月くらい静岡に滞在していたのですが、見る場所によって富士山の見え方が違うんです。1ヶ月毎日見ても、全然飽きなかった。静岡はどこにいても自然が近くにある感じがして、「ここに住んだら幸せだろうな」と思いましたね。
他にも、熊本県にある車中泊施設「吉無田高原パティオ」や、日本一の夕日が見られると言われている大分県の「真玉海岸」も印象的でした。
「吉無田高原パティオ」は、70歳を超えたオーナーさんが10年かけて1人で作り上げた車中泊施設で、芝生や小屋、貸切風呂など、施設内のあらゆるものが手作りでできているんです。オーナーさんが「物作りをしている10年間はとても幸せだった」と仰っている姿には、「いくつになっても好きなことをしている人は素敵だな」と勇気をもらいました。
「真玉海岸」は、1年近く滞在した九州の旅の最後に訪れた場所。干潮と夕日が重なる珍しい日に行くことができて、言葉に表せないくらい美しい夕日が見られました。旅の道中で「日本一の夕日が見られる」と言われている場所をいくつか訪れましたが、個人的にはここが一番でしたね。ちなみに、「真玉海岸」の夕日のことも旅の途中に出会った地元の方から教えてもらったんですよ。
「軽バン生活」終了後は、旅で見つけた居心地の良い拠点に住むのが夢
――日本一周を終えた後は何をするか決まっているのでしょうか?
あかね 具体的には決まっていませんが、拠点は持ちたいですね。日本中を移動する生活は楽しくて刺激的だけど、大変なことも多い。今もワクワクする気持ちはありますが、将来、YouTube以外の仕事を始めたり、結婚して子供ができたりしたら続けるのは難しいだろうなって。
でも、それに気づけたのは3年近く車中泊をしてきたから。憧れだった生活ができて、行ってみたかった場所に行けたから、旅に対する心残りが全くないんです。今は、将来の拠点となる場所を決めるために旅を続けています。軽バン生活で見つけた居心地の良い拠点に住むのが夢です。
――拠点を持ったとき、どんな家に住みたいですか。
あかね 今使っている軽バンもそうなのですが、私も彼も時間が経つごとに味や温かみが出るウッド調のインテリアが大好き。だからいつか住む家も、ログハウスのような雰囲気だったり、古民家のような温かみのある家が良いですね。あと、今は狭い車内で座って料理しなきゃいけないので、家に住んだら広いキッチンで思いっきり料理がしたいです!
日本一周が終われば彼と結婚する話をしていて、子どものこともその時に考えたい。もし子宝に恵まれなかったとしても、ふたりでまた色々な場所を旅する人生もいいかなと思っています。