「別に」炎上、電撃結婚、“裸一貫”の主演作
金髪のウィッグ、ヒョウ柄のドレス姿で現れた沢尻は、司会者からの質問に腕を組んだまま、「特にないです」「別に」と不機嫌な態度に終始した。
「この“塩対応”で世間から猛烈な反感を買った沢尻は、女優としてのイメージを地に堕とした。さらに私生活では22歳年上のクリエイターの高城剛氏と電撃結婚するも、翌年には離婚宣言。
09年に所属事務所であるスターダストプロダクションから『重大な契約違反』を理由に専属契約が解消され、翌年の春まで芸能活動を休止した」(スポーツ紙記者)
そんな沢尻が起死回生のため“裸一貫”で挑んだのが、5年ぶりに主演を務めた12年の映画『ヘルタースケルター』だった。
「全身を美容整形したモデル役で、ヌード姿も披露。窪塚洋介や綾野剛らとの濡れ場にも挑んだ。同作で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞した沢尻は、これを機に急浮上。映画『新宿スワン』の風俗嬢や、ドラマ『大奥』(フジテレビ系)の悪女などの汚れ役もあえて引き受け、同年代の清純派女優とは異なる路線を開拓していった」(同前)
そして19年、ついに念願のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』(20年放送)に初出演が決定。「女優人生の集大成を見せる」。そう意気込んで撮影に臨んでいた最中のことだった――。
「11月16日、沢尻の自宅に捜査員が入り、アクセサリーケースに入ったMDMAのカプセル2つを発見。緊急逮捕に至った。沢尻は調べに対し、『10年以上前から薬物に手を染めていた。有名人がクスリで捕まるたびに私も危ないんじゃないかと思っていた』と話し、MDMAの他、大麻やコカイン、LSDの使用歴を供述した」(社会部記者)
「やめられない。これが私のライフスタイル」
事件から遡ること7年、小誌はいち早く沢尻とドラッグの関係を報じていた。12年、スターダストとの契約解除と活動休止の真相を報じた記事でのことだった。
「スターダストの代理人から沢尻に送られた契約解除に関する通知書には、沢尻が薬物検査を受けて大麻の陽性反応が示されたこと、本人も大麻使用の事実を認めた旨が書かれていた。当時から沢尻には薬物使用の噂が絶えず、事務所が抜き打ちの検査を行おうとしたところ、トイレに走り、窓から逃げ出したこともあったとか」(芸能デスク)
報道後も「やめられない。これが私のライフスタイル」と周囲に語り、クラブのVIPルームや野外フェス会場で薬物を使用し続けた沢尻。その代償はあまりにも大きかった。