天性の演技力と“エリカ様”の愛称

 小学生の時に雑誌モデルとしてデビューした沢尻は、高校生に入学したのち女優に転身。05年、映画『パッチギ!』で脚光を浴び、同年の初主演ドラマ『1リットルの涙』(フジテレビ系)では難病を抱える少女を熱演。ゴールデン・アロー賞・新人賞を受賞した。

「井筒和幸監督に『天性のもの』と評される圧倒的な演技力で若くして人気女優の地位を手にした沢尻だが、 “エリカ様”の愛称の通り、思ったことをサバサバと口にしてしまう気分屋で、周囲は彼女の言動にハラハラさせられていた」(映画関係者)

 そんな素顔が世間に知れ渡るきっかけとなったのは、07年、主演した映画『クローズド・ノート』の舞台挨拶。

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「別に」炎上、電撃結婚、“裸一貫”の主演作

 金髪のウィッグ、ヒョウ柄のドレス姿で現れた沢尻は、司会者からの質問に腕を組んだまま、「特にないです」「別に」と不機嫌な態度に終始した。

「この“塩対応”で世間から猛烈な反感を買った沢尻は、女優としてのイメージを地に堕とした。さらに私生活では22歳年上のクリエイターの高城剛氏と電撃結婚するも、翌年には離婚宣言。

 09年に所属事務所であるスターダストプロダクションから『重大な契約違反』を理由に専属契約が解消され、翌年の春まで芸能活動を休止した」(スポーツ紙記者)

沢尻は高城の22歳下という“年の差婚”としても話題になった ©文藝春秋

 そんな沢尻が起死回生のため“裸一貫”で挑んだのが、5年ぶりに主演を務めた12年の映画『ヘルタースケルター』だった。

「全身を美容整形したモデル役で、ヌード姿も披露。窪塚洋介や綾野剛らとの濡れ場にも挑んだ。同作で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞した沢尻は、これを機に急浮上。映画『新宿スワン』の風俗嬢や、ドラマ『大奥』(フジテレビ系)の悪女などの汚れ役もあえて引き受け、同年代の清純派女優とは異なる路線を開拓していった」(同前)

 そして19年、ついに念願のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』(20年放送)に初出演が決定。「女優人生の集大成を見せる」。そう意気込んで撮影に臨んでいた最中のことだった――。

「11月16日、沢尻の自宅に捜査員が入り、アクセサリーケースに入ったMDMAのカプセル2つを発見。緊急逮捕に至った。沢尻は調べに対し、『10年以上前から薬物に手を染めていた。有名人がクスリで捕まるたびに私も危ないんじゃないかと思っていた』と話し、MDMAの他、大麻やコカイン、LSDの使用歴を供述した」(社会部記者)