デビュー当時は体型で悩んでいたが…
──グラビアを始めた頃からご自身の体型には悩まれていたそうですね。
磯山 グラビアを辞めたいと思ったことは何度もあります。もともと胸が大きいことがコンプレックスで、学校のプールにも入らないぐらいだったので、 水着になるのも恥ずかしくて。最初は仕事を好きになれませんでした。でも、カメラマンの橋本雅司さんに「今のすべてが磯山ちゃんの魅力なんだから、そのままでいいんだよ」って言われて。
それに私がデビューした当時はスレンダーなグラビアの子がすごく増えていた時代だったんです。小倉優子ちゃん、山本梓ちゃん、安田美沙子ちゃんとか。その時代の流れに乗っかる方がいいと周りからも言われていて、当時は私自身そう思っちゃっていたんです。
体型が自分の個性だというのは、後から気付くんです。当時のチーフマネージャーは私をスカウトしてくれた人だったんですが、痩せなくていい、そのままでいいと言ってくれていて。
ある時、一緒に信号を待っていると「井川遥さんも吉岡美穂さんも今、癒やし系でバーンって売れているけれど、以前からずっと活動していて、やっと売れているだろ。人には熟す時が来る。だから、磯山にも必ず熟してバーンと売れる時が来る。 今は本当にまだ熟していない時だから熟すまでそのままで頑張りなさい」と言われたんですよ。
──マネージャーさん、先見の明がありますね。言われた時、磯山さんはどう感じられたんですか。
磯山 「はー、そうなんですねえ」って(笑)。今思えばいい言葉なんですけど、当時はこのままでは仕事がなくなってしまうと悩んでいたので「なにそれ」「絶対ないでしょ」みたいな感じだったんですよ。なので「こっちは痩せなきゃいけないのに」みたいな感じに受け止めてました。
──もし、その時に痩せてたら、今の磯山さんはいない可能性もありますね。磯山さんのキャリアを振り返るとファンも周囲も「そのままでいい」と言ってくれていますね。
磯山 そうですね。そういう考えがブレる時に、みんなが「そのままでいい」って言ってくださるので、すごくありがたいこと。だから今もこの仕事を続けられているんだと思います。
──当時のマネージャーが言っていた「熟す時」、私、売れてきたなと思ったのはいつくらいですか。
磯山 ないです、ないです。今も熟しているなっていうのは、あんまりない。でも30代になっても、こうやってまた写真集を出していただけるので、グラビアでは熟してきたのかもしれないですね。
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