10月20日に6年ぶりの写真集「and more」(講談社)を発売するタレントの磯山さやかさん(39)。グラビアだけでなくバラドルとしても長らく活躍する彼女が語る芸能界で生き残る秘訣とは? さらに23日に40歳を迎える恋愛事情についても赤裸々に語ってくれた。(全3回の2回目/続きを読む

©山元茂樹/文藝春秋

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「泣いたら終わり」とはわかっていたけど…

──磯山さんといえばグラビアだけでなく、バラエティー番組でも長らく活躍されています。最初に出演されたのは何歳頃だったんですか。

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磯山 グラビアでデビューした最初の頃からバラエティーのお仕事も並行してやらせていただきました。20代前半では「ロンドンハーツ」(テレビ朝日系)とかですね。

──「ロンドンハーツ」では収録中に泣かれたこともあったそうですね。

磯山 格付けの時は最初に泣いてしまって。人に対する悪口も言えないので共演者の方と面白いバトルがうまくできないし、逆に悪口を言われることに傷ついちゃってたんです。テレビだとはわかりつつも、自分もそう思っていたからなのか言葉が心に刺さってしまって。泣いたら終わりだとはわかっていたんですけれど、もう気持ちがあふれてしまって。その後にそれを笑いに変えてくれたので、よかったんですけど。

 ロンハーって、格付けの雛壇にいる方も含めてグループとして戦うじゃないですか。それが難しかったというか、慣れていなくて。壁が厚いなって感じていました。

──その壁はどのタイミングで乗り越えたんですか。

磯山 ロンハーでは、(田村)淳さんや有吉(弘行)さんが私の体型や動きを「イソえもん」とイジってくれたときですね。キャラクターに仕上げてくれたことでグラビアでの私を知らない層の人たちにも知ってもらいました。それこそ、子どもたちにも「イソえもん」と認知されたり。

©山元茂樹/文藝春秋

 今の時代にはそういうイジリ方を受け入れられないという人もいると思うんですけれど、当時の私にとってテレビでのキャラクターができたことはすごくありがたかったです。

「志村けんのバカ殿様」に腰元として出演した際も、志村さんがあれだけいる腰元の中で私をぽっちゃりとかいじってくださって、すごく感謝しています。そこでもキャラクターとして推していただいたので、また子どもたちからも「バカ殿の人だ」みたいな感じで言われるようになりました。