留学先の中国で出会い、世界最貧国のひとつとされる東アフリカ・ブルンジ共和国出身のエリックさんと結婚したさつきさん。
現在、日本で子育て中のお二人に、言葉の壁やカルチャーギャップを乗り越えながら歩んだ国際結婚のリアルを聞いた。(全2回の1回目/続きを読む)
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エリックの一目惚れから始まった交際
――大阪生まれのさつきさんとブルンジ出身のエリックさんの出会いは?
さつきさん(以降、さつき) 2013年に出会ったんですが、当時はふたりとも北京に留学中の大学生で、同じ寮だったんです。そこで初めてエリックに会いました。
――エリックさんの第一印象はいかがでしたか。
さつき 寮の玄関で、挨拶もなく突然「You are beautiful」と声をかけられました。知らない人だったのでまず「誰?」という感じで、ただ怖かったです(笑)。
――逆にエリックさんは一目惚れと言いますか、さつきさんを見た瞬間からいいなと思っていたのでしょうか。
※エリックさんは日本語がわからないため、さつきさんが応答(以降、同)
さつき 私を見てすぐ、いいなと思っていたらしいです。
留学期間終了後、離れるのが嫌すぎて空港で大泣き
――さつきさんのエリックさんに対する第一印象はあまり良くなかったのかなと思うのですが、どうやって交際に発展したのでしょう。
さつき 私に興味を持たれていないとわかった直後、エリックは別の男性を自分に紹介してきたんです。めっちゃ失礼じゃないですか?(笑) その後にあった留学生同士のパーティでもプッシュされるわけでもなく、それで逆に私が気になっていった感じです。
――それがさつきさんを振り向かすエリックさんの作戦だったとか?
さつき 特にプランしていたことではなく、中国人の友だちで日本人好きな人がいたらしくて、それで紹介しただけだと本人は言ってます。基本的にエリックはあんまり何も考えていないというか(笑)、自然体の人ですね。
――留学期間が終わった後はどのように交際を続けていかれたのでしょうか。
さつき エリックは4年生の建築学科の学生で、私は半年間の語学留学だったので、交際1ヶ月後には私だけ帰国しなくちゃいけなくて。彼と離れるのが嫌すぎて空港で大泣きしました。
日本に帰ってきてからは毎日北京にいるエリックとSkypeしていましたが、彼のそばに行くために1年間猛勉強して、今度は交換留学生として天津の学校に1年行けることになって。