「2012年から始まった『子ども食堂』について、来る4月3日、クラウドファンディングによる資金募集の会見を行う予定です」
若年貧困や孤食の問題が顕在化して以来、全国各地で自発的に続く「子ども食堂」の取り組み。だが、その実体はあまり知られていないと社会活動家・湯浅誠さんは語る。
「お祭りやクリスマスの行事で集まっていた子ども会をイメージして頂ければ分かりやすいと思います。大人が場を設け、子どもに無料か低額で食を提供し交流するというもの。運営も公共施設だったり、個人宅だったり、週5から月1回まで多種多様です」
一昨年の調査では約300団体が確認され、現在も増加中。
「核家族化や地域コミュニティの衰退の中で、廃れていた子ども会的な動きが必要とされたんだと思います。参加者だけでなく食材提供も生産者を中心に増えています」
クラウドで出資者を募る狙いについて湯浅さんは続ける。
「主眼はあくまで活動の継続。子ども食堂には全国を統括するような組織がなく、個々の頑張りで運営している。そこでいま必要なのが、食を扱う上で大切な衛生設備と保険。ケアを万全にし、安心して頂きたいと思っています。大企業から個人まで太っ腹な支援をお願いしたいですね」