1人目のお子さんを19歳で産んだってことは、結婚も?
「はい、19の時です。いわゆる出来ちゃった婚です。旦那とは同じ高校で、ずっと一緒に遊んでいたんですけど、高3になった時から付き合い始めて」
つまり彼もヤンキー?
「まあ、そうですね。結構イケメンだし、優しくて、男からも女からも人気があったんですよ」
ちなみに、初めておつきあいした人?
「まさか、それはないですよ。地元のヤンキーなんて、みんなとっかえひっかえ付き合ってましたから。ほら、ビバリーヒルズ高校白書みたいに。でも、付き合っている時は、その人だけです。絶対に浮気なんてしません」
そこは律儀なんだ。
「当然です。ただ結婚した時、旦那はまだ大学生だったんですよ。大学って言っても、名前を聞いても誰も知らないような地元の大学ですけどね。彼の実家が土建屋をやってるんですけど、お義父さんに学歴がないから、どうしても大学を出て欲しいって言われたんです。でも、ほら出来ちゃったんで、結婚することになりました」
反対はなかった?
「別になかったですね。付き合い始めた頃から、よく旦那の家にも遊びに行ってたし、義理の両親とも仲が良かったから、まあこうなったら仕方ないってことで」
出来ちゃった婚を機に両親から勘当される
あなたのご両親は?
「ああ、それは勘当されました」
え、勘当とはまた。
「私、兄2人の3人きょうだいの末っ子なんですけど、お兄ちゃんたちは真面目で頭もよくて、東京のそれなりの大学に進学して、いい会社に就職したんですよね。親にしたら、ヤンキーになって、何度も停学処分になるわ、しょっちゅう家出はするわ、就職しても3か月で辞めるわ、挙句の果てに19歳で出来ちゃった婚ですから、まあ、当然ですよね」
もう自分たちの手には負えないと思ったのかもしれない。が、逆に考えれば、これで落ち着いてくれるとホッとしたのではないかとも思う。私自身は子供がいないので、その辺りはよくわからないが、結婚前の妊娠など、もうその頃ならさほど珍しいことではないはずだ。何も勘当までしなくても、と思ってしまう。