「子供の手が少し離れたかなぁって思ったら、また妊娠、出産でしょ。互いの実家が近いから、いつも誰かしらが子供を預かってくれるので助かりました。こうしてインストラクターの仕事を続けていられるのも両方の両親のおかげです。ほんと感謝しています。でもその分、お誕生日や父の日、母の日、お盆、クリスマス、年末年始というイベントは手を抜きません。それがせめてもの恩返しですから。それとは別に月に一度か二度はみんなでうちに集まって、パーティやバーベキューをやるんですよ。子供たちも大喜びだし」
第1子妊娠中に旦那の浮気が発覚
家庭円満、悩みもストレスもないようで何よりである。
「それが、ひとつだけあるんです」
それはぜひ聞きたい。
「実は旦那の浮気癖が治らなくて……」
あらら。
「最初の浮気は、長男の妊娠中でした。相手は同じ大学の女の子。旦那は結婚してることを隠していたし、相手だって、まさか19歳で所帯持ちなんて思うわけないじゃないですか。半年ぐらいこっそり付き合ってたんですよ。でも元々危機管理のできない人だから、すぐにボロが出ました。相手の子にしても騙されたみたいなものだし、それを言ったら旦那は『だって結婚しているのかとは聞かれなかったから』って言い訳したんですよ。まったく腹が立つったらありゃしない」
時々、この手の言い訳を使う人間がいるが、これは詐欺と同レベルである。明らかに確信犯だ。
「ほんとですよね。私、張り倒してやりましたよ。こう言っちゃなんですけど、私、怒ったらヤンキーに戻っちゃうんで、すごく怖いんです。旦那もよくわかってるから、びびりまくって土下座して、もう二度と浮気はしないって誓いました。それで、相手の女の子にも夫婦揃って頭を下げに行きました」
大切なものはちゃんと守らないといけない
夫婦揃って、というところがいかにも彼女らしい。
女の子の反応は?
「ただただびっくりしてましたね。私も土下座して『この馬鹿を好きなだけ殴ってやってください』って言ったら『いや、もう、いいです』って引いてました。私、勉強はからっきしだけど、人としての道理はわきまえてるつもりなんです。曲がったことは大嫌いだし、筋は通さないとならない」
漢気がある?
「ああ、女のわりには漢気はある方かもしれません。上下関係とか、礼儀とか、弱い立場の子供とか年寄りとか、大切なものはちゃんと守らないとならないって気持ちが強いですから」