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“ライト読売”と“レフト毎日”の1面トップ見出し「まさかの合致」が意味するもの

そして産経は「書き換え」から「改鼠」に言葉を変えた

2018/03/23

保守系新聞の「国への叱り方」に注目したい

 こういう事態のとき、新聞が何を言うかあらためて注目したい。

 スティーブン・スピルバーグ監督は最新作「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」公開前のインタビューで、

《報道機関は真実のために戦いました。それは私にとって『事実』であり、党派的な考え方ではありません。私は自分の国を愛しているし、この国の人たちを愛しています。私は民主党員のために映画を作っているのではなく、みんなのために作っています。党派を超えた愛国的な映画です》

 と語った(朝日新聞 3月6日)。

S.スピルバーグ ©共同通信社

 国を愛しているほど、国がおかしなことをやっていれば「それはおかしいんじゃないか?」と声を上げるほうが愛国的だと言っているのだ。

 なら、保守的な論調が売りの新聞こそ今回の問題で「国に対してどう叱るのか」。これも新聞の読みどころと言える。

いつの間にか「書き換え」という表現から「改竄」になっていた産経

 産経新聞の社説が目を引いた。

「公文書改竄 国会に調査機関が必要だ」(3月18日)

《不可解な点の解明は、佐川氏に質(ただ)すだけでは済むまい。国会が、自ら改竄問題を検証する調査機関の設置を求めたい。これに安倍内閣や関係省庁、関係機関が協力すべきは当然である。》

《立法府の機能と権威を取り戻すため、与野党を超えて必要な取り組みではないか。政略的な駆け引きに終始すれば、なすべき事の本質を見失いかねない。》

 産経師匠の見事な「小言」である。保守おじさんの雷が落ちた。

©getty

 そういえば産経もいつの間にか「書き換え」という表現から「改竄」になっていた。産経も静かにグラウンド上を見ている。

 江夏はあの大ピンチをくぐりぬけたが、果たして「安倍の21球」はどうなる?

 何点とられるまで野球やってるんだ、というヤジも聞こえるが。

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