『オールスター感謝祭』後に芸人だけが集まって深夜に行われる『オールスター後夜祭』。いつもどおり悪意と悪ふざけをまぶした絶妙な難易度のクイズや笑いに特化した「永田裕志白目剥いちゃう?剥いちゃわない?クイズ」(これも凄まじい面白さ!)などが出される中、「酢わんこチャレンジ」などの企画も挟まれる。そのひとつが出演者全員参加の「66人相撲バトル・ロワイアル」だった。
巨大な土俵で一斉に相撲をとり、土俵の外に落とされたら即失格(土俵内なら倒れてもOK)というルール。司会の有吉弘行が途中、「誰がどこで何をやってるんだよ!」と叫ぶ混沌の中、それぞれの芸人の個性や戦略が垣間見えたり、不利と思われた女性芸人たちの活躍で意外な展開もあったり、大盛りあがりだったため記録しておきたい。
最初に大きく動いたのは平成ノブシコブシ・吉村。牧野ステテコを抱え上げ、土俵の外に投げ出す。さらにコットン・きょんらが協力してサンシャイン池崎を抱え出そうとするも、土俵際でこらえる池崎。逆に体を入れ替え池崎はきょんを押し出す。その間、いつの間にやらコウメ太夫が落ちている。優勝候補の最巨漢ママタルト・大鶴肥満は鬼越トマホークらに転がされ、システマの使い手みなみかわはプロレス経験豊富なHGと寝技の攻防をしている。そんな中、Aマッソ・加納と親友のフワちゃんはなぜか座って談笑中。
『VIVANT』のチンギスの風貌を真似て参戦のRGは、同じくベキに扮したキンタロー。と共闘しながら、土俵際で組み合っている人を見つけては落としていく暗躍っぷり。一方、3時のヒロイン・かなでは吉村を豪快に投げ飛ばすと、その後も何人もの男性芸人を投げる無双状態に。そのかなでの隙をついて転がそうとするストレッチーズ・福島。女性のピンチに助けに入ったのは、ぱーてぃーちゃんのすがちゃんだった。みなみかわがAマッソ・村上に襲いかかったときも助けにやって来るすがちゃん。一方、加納は、なぜか足関節技を狙い続けていた。
そうして残ったのが6人。その半分が女性(Aマッソの2人とヒコロヒー)というのが驚きだ。既に全員が疲労困憊でフラフラ。決着がなかなかつかないため、土俵内で倒れても負けにルールを変更。福島とすがちゃんが相打ちになると、宮下草薙・宮下vs女性3人の構図に。しかし、そこは地下格闘家を父に持つ宮下。闘争本能に火がついたのか、まずはヒコロヒーを押し出すと、残すは小兵Aマッソのみに。敗れた芸人たちも土俵を叩きながら大声援を送る熱狂状態。宮下は足を掴む加納を容赦なく投げると、最後は村上も倒し、優勝を勝ち取ったのだ。画面の隅々まで何度も見返したくなる名勝負だった。
INFORMATION
『オールスター後夜祭’23秋』
TBS 特別番組
https://www.tbs.co.jp/program/kouyasai_20231014/