漫画家・倉田真由美(52)の夫で、映画配給会社エクストリームの宣伝プロデューサーを務める叶井俊太郎(56)。

 10月11日、X(旧Twitter)にて対談集『エンドロール! 末期がんになった叶井俊太郎と、文化人15人の“余命半年”論』の刊行とステージ4のすい臓がんであることを発表して話題に。

 そんな彼に、入院中に起こした自殺未遂、末期がん発表後に投げ掛けられた言葉、妻子への思いなどについて、話を聞いた。(全2回の2回目/最初から読む)

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首を吊る前に飛び降りようとした

ーー入院中は自殺を図るほど辛かったそうですね。

叶井俊太郎(以下、叶井) 胃を半分切って、腹に管を入れて、胆汁を取り出す棒も腹から出てるわけよ。それが地獄で。マジで痛くて自殺しようとしたの。

 

 個室だったからさ、誰にも見られないし、止められないじゃん。ベッドのまわりにコードとかいっぱいあるから、あれで何度もグルグル巻きにして、ドアノブに引っ掛けて座った。

 でも、ダメなんだよね。失敗する。グダッてなって、ズポッて抜けちゃう。5回ぐらいやったけど、すべてダメだった。

 俺、首を吊る前にも飛び降りようとしたのよ。看護師に「病院に迷惑かけられないから、あなたには言っておくわ。痛み止めやっても、この痛みが収まらないから死にたい」って。で、「屋上に上がれるところがあるから、今夜そこから屋上に出て飛び降りるから。いまこうやって説明しておけば、後でいろいろ調べられても、簡単に説明できるでしょ」と。そうしたら、先生とかいっぱい来て止められちゃってさ。「もう飛び降りできねえな」と思って、首を吊ろうとしたんだけど。

 

倉田さんに「もう死ぬわ」と言ったら…

ーー看護師や医師は「どうぞ」とは言えないです。

叶井 先生たちには悪いけど、ムカついたね。「自殺したいほど痛いのに、ちゃんと痛め止めをやってくれない、あんたが悪いじゃん」と。俺、胆汁の管やってから痛すぎて、1週間ぐらい一睡もできなかったしね。