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《埼玉本庄5歳児虐待死》「警察に疑われた」元内縁夫の“アル中死”、「チーン合掌」“義母”は床下で白骨化、「捕まりたくない」父は自殺…〈懲役15年求刑〉石井陽子が支配した“死を招く家”に塗り込められた謎

埼玉本庄5歳児虐待死公判#11

source : 週刊文春Webオリジナル

genre : ニュース, 社会

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 月日は廻り、中川さんは本庄の家に流れ着く。だが、親子の力関係は完全に逆転していた。娘である石井の“嘘の設定”を受け入れつつ、奇怪な同居生活を続けたのだ。

自死を詫びる遺書が発見された

 その中川さんが死亡したのは、優子さんの死から半年が経った2018年4月のことだった。丹羽の親友Aさんが続ける。

「今度は丹羽から連絡がありました。中川さんが、市内のマンションの上から身を投げて自殺したと」

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柿本知香被告と歩夢くん(柿本のフェイスブックより)

 家からは、自死を詫びる中川さんの遺書も見つかったという。当時、石井らと付き合いのあった近隣住民が明かす。

「石井から手書きの遺書を見せられました。『アオイ』宛になっていました。『お世話になりました』というような言葉が綴られていたのを覚えています。石井の“親戚”だという中川さんは、彼女の言いなりになっていた印象がありました。歩夢くんの事件後、彼の自殺は優子さんの件が関係しているんじゃないかと、警察にも話しました。死体を埋めたその上で生活をしていたんですから、心を病んでもおかしくないと思います」

 こうして本庄の家には、石井と丹羽だけが残った。2人は、床下に優子さんの遺体が埋められた家で、彼女の年金を不正受給しながら、何食わぬ顔で暮らしていたのだ。

 2021年1月。その“死を招く家”に新たな同居人が加入した。石井らと近所付き合いのあるシングルマザーの元に居候していた柿本母子だった。同居から1年後、歩夢くんは大人3人による凄絶な虐待の果てに、未来ある命を奪われたのである。

 石井の判決は、11月24日に言い渡される。

《埼玉本庄5歳児虐待死》「警察に疑われた」元内縁夫の“アル中死”、「チーン合掌」“義母”は床下で白骨化、「捕まりたくない」父は自殺…〈懲役15年求刑〉石井陽子が支配した“死を招く家”に塗り込められた謎

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