USBメモリの大容量化に伴って、耳にするようになってきたのが、パッケージに書かれた容量と実際の容量が異なる、いわゆる「容量詐欺」です。特にAmazonなどで格安のノーブランド製品を買うと、こうした製品を引き当ててしまうケースがあるようです。
これが厄介な理由は、エクスプローラ上でも偽りの容量が表示されるため、見た目の判別が極めて困難なことです。この、PCが詳しい人でもひっかかりがちな「容量詐欺」のUSBメモリについて、今回実際に該当の製品を入手しましたので、その具体的な挙動を検証していきます。
単純に容量が違うのではなく、PCでも2TBと表示されるのが厄介
こうした容量詐欺と呼ばれるUSBメモリは、1TBや2TBといった、すぐには使い切れない大容量のUSBメモリに多く見られます。理由は簡単で、すぐに使い切ってしまう容量だとユーザにすぐに気づかれてしまうからです。また大容量でないと売価を高く設定できないので、詐欺をするにも旨味がないという、現実的な理由もあるでしょう。
これら容量詐欺メモリは、単純にパッケージと実際の容量が違うのではなく、Windowsのエクスプローラ上でも、偽りの容量が表示されます。例えば今回筆者が入手した製品は、スペック上は2TBとされていながら、実際の容量はそのわずか数%にあたる約29.2GBしかありません。ところがWindowsのエクスプローラでは、公称値そのままの2TBと表示されてしまうため、まんまと騙されてしまうというわけです。