「以前から名前を知っていたメーカー」のものを買うのが自衛の第一歩
では、ユーザとして、こうした容量偽装のUSBメモリに引っかからないためには、どのようにすればよいでしょうか。
まず第一に、ノーブランドの怪しい製品ではなく、きちんとしたメーカーの製品を使うということが挙げられます。「きちんとしたメーカー」の基準は「その製品を目にする以前に名前を知っていたメーカーであること」程度でよいでしょう。偽ブランド品が存在する以上、100パーセント確実とは言えませんが、その他の方法よりは確実です。
特にAmazonでは最近、返品のチェックがザルであることに付け込み、購入した製品の中身だけを入れ替えて返品し、中身をそっくりゲットする手口が横行していると言われます。ここで返品された製品がそのままアウトレットで販売され、トラブルになるケースも確認されているため、確実に新品で購入できるメーカー直販店などで購入するというのもひとつの手でしょう。これなら万一の場合に保証を受けられるはずです。
もうひとつは、今回のように、容量が偽装されていないか、自分でソフトを使ってチェックすることです。Windowsに限られますが、もしこの段階で怪しい製品であると分かれば、さっさと返品してしまうのがベターでしょう。Amazonのように返品のハードルが低い販売店であれば、この方法は有効です。
いずれにしても、ユーザに容量を誤認させることを目的とした専用チップが存在する以上、USBメモリに限らずその他のストレージでも、そうした製品が今後も手を変え品を変え登場する可能性はあります。エクスプローラの表示は必ずしも信頼できないという事実をを知っておくだけでも、USBメモリをはじめとしたストレージを日々使っていく上で、有益なのではないでしょうか。