このとき、Aさんはすでに吉原の、事件が起きた店舗で働いていた。今井被告は予約が埋まっていたため他の女性を指名したが、そのときに1週間前なら予約ができることを知った。「お店を利用すると、予約ができると知った」(今井被告)。そもそも、なぜAさんに興味を持ったのだろうか。
弁護人「どういうところに興味を持った?」
今井被告「どういう接客をするのだろうと思って」
弁護人「サービスを受けた後は?」
今井被告「予約を取れるアドレスを教えてもらいました」
弁護人「その後の利用は?」
今井被告「月1回」
弁護人「サービス料は?」
今井被告「(110分での総額)67500円」
弁護人「(今井被告の)給料で大丈夫?」
今井被告「月1回なら」
しかしその後、今井被告の来店回数が増えていく。検察側が提示したAさんと今井被告のメールのやりとりからは、月に複数回だったり、2回分の220分の予約を続けて取ったりしていたことがわかる。
弁護人「回数が増えてきましたね」
今井被告「はい」
弁護人「収入で大丈夫でしたか?」
今井被告「大丈夫じゃないです」
弁護人「それでどうしましたか?」
今井被告「以前から知っていた投資を始めました」
弁護人「消費者金融は?」
今井被告「借りました」
弁護人「両親からは?」
今井被告「借りました」
「(1回映画を一緒に見ると)13万円。そういうものだと思います」
Aさんが働いていた店では、長い予約を入れると一緒に店外で映画を見られるサービスがあったという。今井被告はそのために多額のお金をソープランドで使うようになり、消費者金融や両親からもお金を借りるようになった。次第に、予約はしてもキャンセルや変更が多くなっていく。
弁護人「映画を見ていますね」
今井被告「2枠の予約を入れると、店の外で会えます」
弁護人「金銭が発生しますよね?」
今井被告「発生します」
弁護人「1回の映画では?」
今井被告「13万円。そういうものだと思います」