――母タコは、子どもの独り立ちまでケアするんですね。
MARIA その記事を読んだ時、「ああ、私も今同じ気持ちよ」って、タコにすごい共感しちゃって。今の自分に与えられるものは全部子どもに与えていきたいんで、「◯◯ちゃんママ」もスッと受け入れられるようになったというか。子どもに伝えたいことをすべて伝え終わったら、自分の役目も終わりかな、みたいな。
妊娠中はクラブに行けないのが、キツかった
――昔からお子さんは欲しかったのでしょうか。
MARIA 子どもってエグいことズバッと言うじゃないですか。だからどちらかというと苦手でしたね。MARIAっていう人生を楽しんでたし、他の人に私の時間を使う暇なんかないよ、ぐらいの気持ちでいたんですけど、本当にたまたまできたんです。
そのせいか、妊娠がわかった時もそこまで喜びもなく、なるようになれって感じで。出てきたらお手並み拝見じゃないですけど(笑)、そんな感じでした。
――妊娠・出産は大変でしたか?
MARIA つわりもなかったしめちゃくちゃ安産だったんですけど、お寿司が食べれなかったのと、クラブになかなか行けないのが寂しかったですね。
――妊娠中はクラブにはほとんど行かず?
MARIA そうですね。ずっと我慢してたんですけど、妊娠6ヶ月くらいの時にいよいよストレスが溜まってきて、行きました。もちろんお酒は飲まずでしたけど。16歳のときに初めてクラブに行ってから、「私の居場所はここだ!」って思うくらいクラブ好きなんで、妊娠中はキツかったです。
あとはシーシャ(水タバコ)も好きだったんですけど、止めざるを得ないじゃないですか。でも、海外だったら妊婦も楽しめる安全なシーシャがあるんじゃないかと思って、「How to get high during pregnancy」って検索したら、「妊娠中の人がふわふわできる方法はない」と出てきて、ああそうですかって、もう全部諦めて食に走りました(笑)。
「無理、子育て無理。一緒に生きていくのは無理かも」…
――お相手の方とは前からご結婚を?
MARIA はい、交際期間含めて10年くらいの付き合いです。立会出産だったんですけど、夫は号泣してました。
――愛情深い方なんですね。
MARIA 育児にもめちゃくちゃコミットしますね。産後すぐ、あと数時間で退院だっていう夜中に授乳で寝られなくてパニックになって、「無理、子育て無理。一緒に生きていくのは無理かも」って電話したんです。そうしたら、「落ち着いて。俺もお前の母親もみんなでサポートするし、生まれたばっかりでいきなり離れて暮らすのはかわいそうかもしれないよ」って言ってくれて。