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デーブ それがバラエティになると「まさか!」って感じで、アメリカよりぶっ飛んでたんですよ、クレージーで。

中野 そうか、そういう番組をデーブさんが海外に紹介してたのか。ウケました?

デーブ ウケた。みんなびっくりしてた。『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』で高田純次がやってた「早朝バズーカ」とか。

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中野 寝てる人の隣でバズーカ撃って起こすドッキリでしたっけ。

デーブ そう。最高じゃない? 『風雲!たけし城』とかもう何回も紹介した。谷隼人がなぜか一番偉い人っていうね、そういうキャスティングもほんと面白かったよ。アメリカ版もやったんだよね。でもアメリカ版は『SASUKE』みたいにガチでゲームをクリアさせようとしてて、あの面白さをわかってなかった。あれ、無理ゲーに一生懸命チャレンジするやつが転んだり泥だらけになんのが面白いのに。全然わかってない。だから日本がぶっ飛んでた時代があったのよ。バブルの影響もあったんでしょうけど、何でもあり。

中野 まあ、面白いけどムチャクチャなことをやっていたからBPOができたり、コンプライアンスと言われるようになったりしたのかもしれませんけどね……。

デーブ ただ、当時はテレビ、みんな見てた。僕、幸いと言うべきか、『笑っていいとも!』に出演させてもらったのが日本のテレビでいろんなこと始めるきっかけだったんですよね。出たの来日したその年ですよ。1983年。あの時、『いいとも!』出ただけでもう周り中みんな話題にしてた。

中野 でしょうね、お昼はみんな見てましたしね。

デーブ 休憩室とかでね。スマホないしね、その日のうちに話題になって。その頃はほんとテレビだけだったから当然勢いがあったと思うんですよ。コンプライアンスとか言って止めようがない。最高だったですよ。

テレビはびっくり箱

デーブ テレビって、何かとんでもないことあるからみんな見てたじゃないですか。びっくり箱みたいな。

中野 (ビート)たけしさん、何言い出すのかなとかって。

ビートたけしさん ©getty

デーブ そうそう。今でも関西や九州だと芸人もまだ遠慮せずばんばんもの言ってるから、けっこう面白いですけどね。

中野 10年ぐらい前に『平成教育委員会』っていう番組にたけしさんがMCで出てらして、番組の初めに自己紹介をする時に、当時、性的なスキャンダルで話題になってた人の名前で自己紹介したの。絶対これカットされるよねと思いながらもつい笑っちゃった。でも、アイスブレイクというか、番組の勢い付けにはなった。