迷路のような梅田の地下街で「八尾南方向」を目指す
梅田で御堂筋線梅田駅から谷町線東梅田駅まで乗り換えようとすると、同じ地下鉄同士なのにわざわざ一度改札外に出なければならない。まあ、駅の名前も梅田・東梅田と別々のものになっているのだからとうぜんといえばとうぜんのお話。谷町線東梅田駅の改札は、梅田の地下街・ホワイティうめだの中を抜けた先にある。
その改札は二手に分かれていて、「大日方面」「八尾南方面」と大きく書かれた看板が立つ。つまり、大日方面に行くのか、それとも八尾南方面に行くのかで、改札口が違うということだ。もちろん小さい文字で、それぞれ守口だとか天満橋・天王寺だとか、わかりやすい地名も書いてはある。
が、いちばん目立っているのがそれぞれの方向の終端なのだ。だから、どうしたってこのふたつの駅が気になってしまう、というわけだ。
とりわけ、八尾南である。八尾、という地名は聞いたことがある。近鉄にもJR大和路線にも八尾を名乗る駅があるからだ。まったく降りたこともないのでよくわからないが、たぶん大阪市のベッドタウンなのではないかと思う。その中において、地下鉄谷町線の八尾南。八尾市の南にあるのだろうということはわかるが、いったいどんなところなのだろう。
天満橋、天王寺を過ぎたら車内の人も減ってきて…
というわけで、東梅田駅で谷町線に乗って、八尾南駅を目指した。天満橋を過ぎ、谷町四丁目・六丁目・九丁目と門外漢には区別しにくい駅が続き、天王寺を過ぎたら大阪の郊外へ。
平日の昼間だからなのか、お客は少しずつ減っていって天王寺を過ぎた頃にはガラガラになる。そして喜連瓜破という究極の難読駅(きれうりわり、と読む)で残っていたお客のほとんども降りてしまい、そこから10分足らずで終点の八尾南駅に着く。東梅田駅からはだいたい30分だから、意外と遠い。