1ページ目から読む
3/3ページ目
「自虐川柳」ができるまで
――そして舞台デビュー。シニアならではの日常を、ちょっぴりシニカルな笑いにする「自虐川柳」はどのようにして生まれたのでしょう。
おばあちゃん 舞台について学びたいと思ってNSCに入学したものの、劇場に立てるなんて思ってもいなかったし、ネタへの不安はすごくありました。そんな時、頭に浮かぶのは綾小路きみまろさんの笑いでした。やっぱりすごいなあと。
そこできみまろさんのビデオもたくさん見て、自分なりに考えたネタを作家さんに見てもらったら、「あなたはきみまろさんじゃない。おばあちゃん自身のネタを作りなさい」と言ってくださって。それから今の川柳の形ができました。
――芸人としてのキャリアを着実に重ねていますが、一歩踏み出す時に大事なことは何だと思いますか。
おばあちゃん やる気と、楽しむことです。そもそも「できること」を喜んで、楽しんじゃうこと。だって“できることがある”って考えたら、嬉しいじゃないですか。
私がNSCで思ったのは、夢を持つのは素晴らしいということでした。叶うかどうかはわからなくても、挑戦する。そういう若い方たちの姿を見せていただけたのは最高の喜びでしたね。「できること」は何でも楽しい。今こうやってお話しするのも、ね。