1ページ目から読む
3/3ページ目

自分が子供で、親にファビングされる場合

 その場で本人に伝えよう! スマホ依存に気づかないということにかけては、親の右に出る者はいない。同時に、親というのは自分のふるまいが子供の将来に悪影響を及ぼすかもしれないという事実に、とにかく罪悪感を抱きやすい。

 それでも、異議は真正面から伝えよう(「いっしょにいるときに、ファビングするのはやめて」)。あるいは、批判をもっと前面に出した言い方もできるだろう(「いっしょにいるのにスマホばっかり見ていたら、将来私はそれだけの時間をセラピーに使うことになるんだよ、わかってる?」)。

だれかといっしょのときの電話・メッセージへの対処法

 はじめの一歩は、応じなくてもいいのでは、と考えることだ(それで起こりうる最悪の事態はなんだろう。私たちはだれもが、みずからの価値をいくらか過大評価している)。人といっしょにいるときに、電話に出るかメッセージでのやりとりに応じると判断したならば、それが自宅であっても、一度その場を離れることを考えよう。そのほうが無作法な印象が減るうえに、その場を離れるのは面倒なことでもあるので、結局は食事中に電話に出たりテーブルの下でメッセージを送ったりするのを控えることにつながる。

ADVERTISEMENT

写真はイメージ ©️AFLO

緊急の連絡だけ受け取れるようにする方法

 テーブルの上にスマホがなければ、緊急の連絡に気づけなくなりそうで心配だろうか。マナーモード/サイレントモードの設定を使えば、連絡先で指定した特定のグループの人たちからは着信を受けられる。

 やり方はふたつある。グループをつくって連絡先をそこに振り分けるか、特定の連絡先をお気に入り/よく使う項目に設定するかだ。それから、マナーモード/サイレントモードをオンにし、新たにつくったグループ、またはお気に入りを「緊急時に鳴らす/割りこみ可能」に設定しよう。

 それに加えてこのモードについて覚えておくべきは、一定時間内に同じ人物から連続して着信があった場合、モードが無効になる機能がたいていついている点だ。それこそ、なんとしても連絡をつけたい人が取る行動だろう(この機能について事前に伝えておけば、なおのことそうするだろう)。