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“美人すぎる料理研究家”森崎友紀(44)はなぜテレビから姿を消したのか?「現場に迷惑はかけられない」 「今のほうが断然大変です」

森崎友紀さんインタビュー #2

2024/01/14

genre : エンタメ, 芸能

note

森崎 出たアイディアを使って先生たちはネームを描かないといけないし、私も作画のために料理を作らないといけないのでとにかく早い方がいいと思って、思いついたことはバーッと送るようにはしていました。連載当時は頻繁にメールのやり取りをしていたと思います。 

――漫画では多種多彩なキャラクターが出てきて、和食、中華、フレンチ、イタリアンとそれぞれのキャラの得意料理が違います。そこは難しくなかったですか。

森崎 むしろ、そこが面白くて。大学や専門学校で中華、和食、イタリアン、製菓、製パンなどを学問として学んでましたし、暇さえあればいろいろな料理教室へ学びに行っていたので、持っている知識を最大限に引き出していました。特に私のイチ押しキャラクター、葉山アキラのレシピに関しては、インドやトルコまでスパイス料理を勉強しに行きました。

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出産直前までベッドで寝転びながらレシピを考案

――『食戟のソーマ』は2012年から2019年まで約6年半、週刊連載していました。その間、森崎さんは出産もされていますが、その時はどうしていたんですか?

森崎 本当に出産直前までベッドに寝転びながら、メールを送ってました。生まれた後もまたベッドで寝転びながら考えてました(笑)。『食戟のソーマ』の仕事が本当に楽しくて、全然苦痛じゃなかったんです。漫画もヒットしてたから、余計に楽しかった感じです。

――漫画は世界で人気ですし、森崎さんのレシピを海外の人が作っている可能性もありますね。 

森崎 今フランス、イタリアなど海外ですごく評判がいいみたいです。実は『食戟のソーマ』のことでイタリアから取材依頼が来ていたりするんです。3人目が産まれたばかりの時期で無理ができずお断りはしたんですけれど。それだけ反響があるのはありがたいです。

 

事務所を円満退社後も様々な仕事に携わる

――2016年に事務所を辞められて、その後にご自身の会社を設立します。結婚するタイミングで事務所を辞められたのですか?

森崎 そうですね。独身のときはとにかく仕事を100%やっていたんですけど、子どもができるとやっぱり100%は無理。子どもが急に体調を崩したり、時間的な制約がある中で現場に迷惑はかけられない。期待に応えられないのが申し訳なくて、円満退社しました。今は自分の一番やりやすい形で、仕事を続けていけたらと思っています。