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バスは厚木市街地を抜けて山道へ。車窓が少しずつのどかになって…

 バスはまず、厚木の市街地を走る。だから途中で降りてゆくのだろうと思っても、これがまた微動だにせずに乗り続ける。そして、そのままバスは市街地から離れて山道へ。

 しばらく走っていた国道から外れ、小鮎川沿いを遡る。車窓は少しずつのどかになってゆき、途中からは完全に山道だ。右へ左へとカーブを繰り返し、少しバス酔いしはじめたところで清川村に入る。

 清川村に入る頃から、ようやく少しずつお客が降りてゆく。比較的新しい戸建て住宅がいくつか集まっているようなエリアもあり、大げさな言い方をすれば厚木方面のベッドタウンという一面もあるのだろうか。

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清川村役場前に到着。何より賑わっているのが…

 さらにくねくねと、県道60号線を走り、緑中学校・緑小学校という名前の村立の小中学校を横目に走り、清川村役場。役場の前には道の駅もあり、観光客で賑わっている。ここが、清川村の中心だ。

 

 目立って大きな市街地があるわけでもなく、県道60号沿いの役場周辺、つまり小鮎川沿いの河谷集落がこの村にとってほとんど唯一といっていい“町”だ。見たところコンビニはないが、ドラッグストアはあるし古民家カフェのような店もある。何より道の駅が賑わっている。