次世代のKing & Prince、Six TONES、Snow Manは…
2015年には、SMAP、TOKIO、嵐、関ジャニ∞、Sexy Zone、V6、そして久しぶりの近藤真彦。2020年には、嵐、関ジャニ∞、Kis-My-Ft2、Hey! Say! JUMP、King & Prince、Six TONES、そしてSnow Man(直前にコロナ感染により出演辞退)という顔ぶれの7組だった。
「国民的アイドルといわれたSMAPが2016年に解散し、TOKIOも2017年をもって連続出場をストップした。何より2020年いっぱいで活動休止の嵐のその後の不在は大きな課題だったはずですが、見事に同じジャニーズの若手グループに席を譲ったカタチです」(同前)
紅白出場を“頼みやすい、頼まれやすい”条件
2020年においては、コロナ禍という事情もあり白組の総数は21組。その3分の1がジャニーズ所属というどう見てもバランスのおかしい事態だった。
「NHKの西館7階にはジャニーズ専用の部屋が存在しました。その周辺での性被害を訴える声もある。渋谷のNHK放送センター近くのジャニーズ所有の不動産をNHKが借り上げていた事実まである。ズブズブの“親密さ”で、紅白出場を頼みやすい、頼まれやすい条件は揃っていたわけです」(同前)
そのように築かれた関係は、2023年をもって消失することになった。アイドル帝国を作り上げたジャニー喜多川氏本人の亡きあとに、牙城が崩れ去ったわけだ。
「空いた白組の枠は、何事もなかったかのようにこれまで機会を逃してきたほかの歌手で埋められました。今後、旧ジャニーズ勢がまた出場できるようになってもこれまでのような割合を占めることはないでしょう。昭和から続いた芸能史の暗黒面は、クリアになるまで相当な時間が必要ですから」(同前)
盛者必衰。次に紅白で彼らの姿を観るのは、いつになるのか。