「71歳が人生で一番忙しかった」聖橋から“檸檬”を投げた箭内道彦（59）がさだまさし（71）に聞く還暦後の“原動力”

老境だと思って還暦コンサートやったけれど…

箭内　さださんが「藝大生といろんな困ってる人を繋いだら、面白い事できるんじゃないかな」と思いついて、僕に相談してくださったんですよね。さださんが企画書をフジテレビに持っていったら、「これやりましょう」と即答をいただいて。

　初めての放送が終わったところで、フジテレビのスタッフもさらに面白がってくれて、地方自治体や老舗料理店に藝大生をマッチングさせた第2弾を、去年の11月に放送しました。

さだ　箭内さんと一緒に仕事をする前は、ただの僕の妄想で終わっていた話なんですけど、僕が弱い部分を箭内さんが補ってくださって、きちんと形になっていくのがいいよね。

箭内　そんなそんな…僕も弱い部分を全部さださんに助けていただいています。でも僕も還暦を迎えて、そろそろエネルギー切れが気になります。

さだ　今回の「風とロック」は箭内道彦60年記念企画だけど、僕も60歳になったとき、老境だと思って還暦コンサートやったんです。でもね、ここからなげえぞー（笑）。まだあるの？というくらい長いんですよ。

　それで、還暦からあっというまに一回りしてしまいました。60歳から71歳までの12年間は、何も変わらないどころか、今まで過ごした人生で去年が一番忙しかったんです。だからね、僕は、寿命より先にきっと過労で倒れるんじゃないかと思いますね（笑）。

箭内　そんなさださんが前を走っていらっしゃるということが、12年遅れの僕にも、いろんな人にとっても、大きな希望だと思います。ぜひこれからも走り続けてください。追いかけます！

撮影：釜谷洋史／文藝春秋

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「いまこそ“さだまさし”の使い時だ」と…　さだまさしが箭内道彦と語る「風とロック」フェスに込めた被災地への思い

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