苦境に負けない地元住民も

 上下水道もズタズタで、復旧のめどは立っていない――だが、内灘町には苦境に負けない地元住民もいる。

復旧のめどは立っていない 🄫文藝春秋

「幼馴染が経営している内灘のホリ牧場は、牛の飼育に必要な大量の水が確保できず、窮地に追い込まれました。モデルの紗栄子さんの支援団体など、各方面に助けてもらったりしながら、今はどうにか必要量の水を確保できるようになったと。自分の牧場も2000万円の損害が出ているのに、今度はクラウドファンディングでもっと被害が大きい能登の酪農家から牛を買い、能登の牧場が潰れないよう助けたいそうです」(同前)

 被災地の各所で、不屈の戦いは続く。

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