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宇都宮直高「舞台も会社のプレゼンも大きな声を出すことから始まる」

この人のスケジュール表

2018/04/05
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宇都宮直高さん

 劇団四季で『ライオンキング』の主役シンバを務めた宇都宮さんは現在、テノール歌手&舞台俳優として活躍中。5月中旬には客船「ぱしふぃっくびいなす」の日本一周クルーズで、バリトン歌手の吉武大地さんらとクラシックコンサートを開催する。

「船旅のお客様の目的はクルーズ。普通のコンサートのように、僕らの音楽がお目当てでないお客様をおもてなしするのは初めての体験です。大地君は藝大の同期生。しっかりハモって、船旅の高貴さを損なわない、極上の音楽をお届けするつもりです」

 宇都宮さんは3年前から、声と言葉を使った表現のスクール「U musicroom」を主宰し、音大、劇団四季のオーディションなどに、受講生を数多く合格させている。

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「僕自身、東京藝大在学中に劇団四季の劇団員になりましたが、現場で求められる演技力を身に付けるのにとても苦労しました。大学で習う西洋の歌と、ミュージカルの舞台で歌う日本語とは声の出し方も違います。僕の体験を伝えることで、生徒さん達の時間短縮に繋がればと……」

 ユニークなのは、結婚式の新郎のご挨拶や、会社のプレゼンなど、“人に伝わる効果的な話し方”を習いに来る人達も指導するところ。

「舞台もプレゼンも大きな声を出すことから始まります。皆さん、声を使って自分を表現することを、もっと楽しんでみませんか?」

「藝大時代に教職もとったせいでしょうか、人を導いたり、教えたりするのが好きなようです」(宇都宮さん)。宇都宮さん主宰の「U musicroom」では舞台のプロを目指す人、アマチュアで楽しむ人、音大・芸大の受験生、オーディションのためのレッスンに加えて、スピーチや仕事のプレゼンテーションの指導も行っている。
2018年5月、宇都宮さんたちが船上コンサートを行う豪華客船「ぱしふぃっくびいなす」春の日本一周クルーズ
船上のアクティビティは毎日、盛りだくさん。宇都宮さんは吉武大地さん(バリトン)と飯田俊明さん(ピアノ)と、クラシック&ミュージカルのコンサートに出演。(クルーズのパンフレットより)
宇都宮さん(左から2人目)と吉武大地さん(右端)は東京藝大の同期生。デュオのほか、「吉武大地とハートフルな仲間達」という4人の男声グループでもコンサート活動を行っている(2018年1月佐賀市でのコンサート)。写真・佐賀市シティプロモーション室

INFORMATION

「U musicroom」
http://u-musicroom.com/

「ぱしふぃっくびいなす」
http://www.venus-cruise.co.jp/

宇都宮直高「舞台も会社のプレゼンも大きな声を出すことから始まる」

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