広瀬アリスが4月からスタートするドラマ『366日』(フジテレビ系)で「月9」初主演を務めることが発表された。
広瀬にとってプライム帯ドラマの主演は、『恋なんて、本気でやってどうするの?』(22年)、『マイ・セカンド・アオハル』(23年)に続いて3作目。昨年は『どうする家康』で大河ドラマ初出演を果たし、29歳にしてますます女優としての存在感を増してきている。
広瀬のパブリックイメージといえば、表情豊か、自然体、よく笑う、明るい、カラッとしている、あけっぴろげ、といった感じだろうか。出演した作品はもちろん、数多くのバラエティ番組への出演、SNSでの振る舞いなどから醸成されたものだ。
ここまで順調に歩んできたように見えるが、実際は「暗黒時代」と呼ぶような時期もあり、長期の休養も経験した。ここまでどのような歩みだったのか、あらためて振り返ってみたい。
西田敏行に三谷幸喜も認め…“コメディエンヌ”としての広瀬アリス
ずっと見ていて飽きなくて、明るい笑顔につられてこちらも笑顔になってしまうのだけれど、突然ハッとさせられる。広瀬アリスはそんな女優だ。
目鼻立ちのはっきりした顔全体を駆使して、喜怒哀楽をフルスイングで表現する役柄が多いからか、コメディエンヌというイメージが強い。
『探偵が早すぎる』(18年・22年)では、滝藤賢一や水野美紀らとハイテンションなやりとりを繰り広げた。顔に「変なおじさん」風の落書きをされても平然と演技してみせた。『マイ・セカンド・アオハル』でも、随所に広瀬のダイナミックなコメディー演技が挟み込まれていた。
かつて『釣りバカ日誌~新入社員 浜崎伝助~』(15年・17年)で共演した濱田岳と西田敏行は、広瀬について「日本に久々のコメディエンヌが誕生したね」と語り合ったという(MANTANWEB 20年9月6日)。
三谷幸喜も「言えば何でもやってくれるんです」「ステキなおもちゃをいただいた」と自らの舞台に出演した広瀬のコメディーセンスと度胸を絶賛している(ORICON NEWS 19年8月31日)。