1998年にグラビアアイドルとしてデビュー、その後高い声と早口、当意即妙のやり取りで、押しも押されもせぬバラドルとして大ブレイクを果たした山川恵里佳(42)。2007年に芸人・おさると結婚し2児の母となった山川が、芸能生活25周年の節目となった2023年、再びグラビアの世界へ。

 40代と思えないスタイルとキュートな笑顔でインタビューに答える山川は、間違いなくあのグラドル群雄割拠だった2000年代のバラエティ番組の“覇者”だ。彼女の目に当時のテレビはどのように映っていたのだろうか。(全2回の1回目/2回目に続く)

山川恵里佳さん ©石川啓次/文藝春秋

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20年ぶりのグラビア復帰を決めた理由

――山川さんは昨年フライデーで20年ぶりのグラビア復帰、さらにデジタル写真集『erijoy』を発表されました。今回もう一度グラビアに挑戦しようと思われたきっかけはなんだったのでしょうか。

山川恵里佳さん(以下、山川) 私が20年ぐらい前にグラビアでお世話になっていた頃は10代~20代前半の方が多かったんですけど、今の時代、30代の方も40代の方も、50代の方もやられてる方が結構いらっしゃると。宮崎美子さんや大場久美子さん、大先輩が道筋をつけてくださっている。「40代でも今、全然いける時代ですよ、山川さん」みたいな感じで言っていただいて。だからいいみたいです、私たち。40代、いけるらしいです(笑)。

――心強い(笑)。

山川 そうなんです。生きる気力がわいてきますよね。

――とはいえブランクも長かったですよね。不安な気持ちはなかったですか。

山川 すごくありました。マネージャーさんに今の時代のグラビアってどんな感じなのか聞いてみると、結構きわどい水着も着ていらっしゃったりとか。“変形水着”ってご存知ですか。

『山川恵里佳 erijoy 100ページ超愛蔵 FRIDAYデジタル写真集』より(撮影/熊谷貫)

きわどい変形水着を着るかどうかで家族会議

――変形水着……?

山川 今は変形水着というものが流行っているらしいと、もう紐みたいな。お胸と、何ていうんですか……女性のね、隠さなきゃいけないところしか隠さないパターンの。なんかそういうのがトレンドだという話を聞いたんです。それで夫のおさるさんとも、じゃあどこまでやらせていただいていいものなのかと、家族会議を開いて。

――ボキャブラ天国で一世を風靡された元アニマル梯団のおさるさん。

山川 子供も上が中2女子だし、下も小5の男子、多感な時期ですし、ネットで全部調べられる時代だし……だけど子供たち自身が私がグラビアをやることに関して「面白いんじゃない?」みたいな、「ママがやりたいことだったら全然いいんじゃない?」って言ってくれたんです。それはけっこう意外でした。

 おさるさんも賛成してくれたんですけど、そのきわどい変形水着とかになってくると、私のキャラ的にそれはどうなんだろうと。それでお話をいただいたフライデーさん、講談社さんのほうにご相談したんですね。あ、今講談社さんって普通に言ってしまいましたが、文春さんの媒体でそこは大丈夫ですか……?