バラエティで生き残るために「失礼を承知で」絡みに行った相手とは?
――実際にバラエティ番組に出て、どんなことを感じましたか。
山川 面白いことは自分で考えていかなきゃいけないんだなと思いました。やっぱりかわいい人、いっぱい横にいたんで。今よりアイドルがバラエティに出られる時代だったんですよね。今は芸人さんが多いですけど、当時はひな壇にデビューしたアイドルの子とか、新人の女の子がバーッて座らせてもらえて、そこからは競争なんですけど。そこから残れるか、残れないかは自分との闘いでした。
――よく芸人さんが言う「爪痕残す」を、グラドルの皆さんもやられていた。
山川 そうですね。競争ですからね。当時私は仲いい人ばかりで、ほんとに嫌な思い1つもしたことないぐらい、周りのアイドルの子たちに恵まれて。私の性格がアレだからあんまり巻き込まれなかっただけかもしれないんですけど、面倒なこともなくて。その中でやらせてもらっていたので、対人関係の悩みではなく純粋に「自分は何ができるのか」を考えられた状況だったんだと思います。
――そこで見つけた答えはなんだったんですか。
山川 すごくわかりやすく言うと、そのときスタジオにいる一番の大先輩にちょっと失礼を承知で絡みに行くということでした。
大御所と絡むと「カットもされない、絶対オンエアに乗った」
――おお。
山川 10代なのに、すごい新人なのに、大先輩の大スターに絡みに行くという。今思うと恐れ多くて、ほんと失礼な小娘だったと思うんですけど。それをやったときにすごく面白いと言っていただいたり、テレビで言うとカットもされない、絶対オンエアに乗った。
ただ裏事情になっちゃいますけど、もちろん先輩のことは心底尊敬していたので、失礼なことを言ってしまったら、その後、すみませんでしたと言いに行ってました。それをしないと私、ちょっと性格的にダメなんで。それでまた思い切り絡みにいける(笑)。振り返ってみると、バラエティで大事にしてもらえたのはそこもあったのかなって。
――山川さんがそうやって切り開いてきた道を、今、フワちゃんあたりが通っているかもしれないですね。自然体で大御所に絡んでいく。
山川 ああ、確かに。うんうんうん。今ね。