「甲斐甲斐しい彼氏」は半年で終わった
甲斐甲斐しい彼氏を演じていたひろゆき君だったけれど、付き合って半年くらいすると、すみやかに通常モードに移行していった。
おしゃれで楽しいデートプランをまったく考えなくなった。
私と会うときにジャケットやシャツを着るのもやめた。
そして、いつでもTシャツと短パン姿でゲームをしている人になった。
それでも、私の彼への信頼は変わることがなく、いっそう深くなった。
彼がなんだかんだ言って、ちゃんと話ができる人だったからだ。
一緒にご飯を食べることは2人の習慣になり、彼のそばが私の居場所になった。
「論破王」の呼び名に思わず失笑
ところで私は、もともとテレビを見る習慣があまりない。2015年からフランスに住みはじめたこともあって、さらに日本のお茶の間事情に疎(うと)くなった。
だから、フランスに来てからも、ひろゆき君が定期的に日本に一時帰国していることは把握しているものの、メディアに出る機会がだいぶ増えたことや、世間から「論破王」として知られていることに気づいたのは、だいぶあとになってからだった。
はじめて「論破王」という呼び名を聞いたときには失笑してしまった。
「なんかちょっとダサくない?」と言うと、「おいらからそう名乗ったわけじゃないし」と不服そうなひろゆき君。呼び方を受け入れている時点で、自分でもなかば認めているようなものなんじゃないかなぁという感想を抱きつつも、ただ、メディアってキャラが立ってる人のほうが重宝されるし、それを上手に使いこなせる人が、結果として残っている世界のようにも見える。
まぁ、好きにやるのがなにより好きな人なので、自由にすればいいのではないかと思っている。「お前の旦那は……」と私を巻き込もうとする外野は、間に合っていますけどね。
家庭では論破はしてこない
そんな論破王と暮らしているせいか、「ひろゆきさん、家庭でも論破しようとしてくるんですか?」と聞かれることがある。結論から言うとノー。