前作から約2年。シリーズ第2作『デューン 砂の惑星PART2』は、その星を支配する者が全宇宙を制するとまで言われる砂の惑星“デューン”を舞台に、壊滅したアトレイデス家の後継者ポールが宿敵との最終決戦に立ち上がる姿を描く。北米では前作を上回る大ヒットを記録中。砂漠をさまざまな色合いに染め抜く、美しい太陽の光が、本作ではなによりも際立っている。

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1作目の結果次第だった続編制作

 映画史上もっとも美しい続編であり、もっとも美しいSF作品のひとつ。

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 そう言っても決して大げさではない。

主人公ポール(ティモシー・シャラメ)© 2024 Legendary and Warner Bros. Ent. All Rights Reserved IMAX® is a registered trademark of IMAX Corporation.Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.

 監督のドゥニ・ヴィルヌーヴはもともと、フランク・ハーバートによるSF小説『デューン 砂の惑星』を2部作として同時に制作したいと考えていた。

 ところがワーナー・ブラザースが許可したのは、まず1作のみ。そこでヴィルヌーヴは小説の前半部だけを『DUNE/デューン 砂の惑星』として公開し、それが興行的にも批評的にも成功を収めたため、正式に続編制作に青信号が灯ったという経緯がある。

 つまり『DUNE/デューン 砂の惑星』の冒頭で『Dune: Part One』と、あたかもシリーズ1作目であるかのようにタイトルが表示されていたのは、ほとんど見切り発車だったのだ。

前作以上に強調される「砂漠を彩る太陽の光」

 いずれにせよ、原作小説の残りの後半部を映画化した『デューン 砂の惑星PART2』は、その壮麗なビジュアルで観る人を魅了する。

 前作は惑星カラダンを領地とし、“デューン”と称される砂の惑星アラキスに赴任したアトレイデス家が、銀河系の支配を企む皇帝や、敵対するハルコンネン家の陰謀により抹殺されるところを描いた。