矢埜 セクシー女優デビューのお話をいただいた時点ですぐに仲良しの姉に相談しました。自分で決めることではあるものの、やっぱり自分ひとりだけの問題にはならないじゃないですか。電話はしょっちゅうかけあっているので、そのなかで「実はこういう話が来ていて……」と、どうしようか悩んでいる旨を打ち明けました。
そうすると、「セクシー女優になることで、自分がやりたいと思っている仕事ができるようになるんだったら、ありなんじゃない?」と声をかけてくれて。
ただ、母に伝えるのは、ちゃんとことが進んでからじゃないとなと思って、しばらく伝えていませんでした。芸能を始めるときも、隠れて履歴書を送って面接のタイミングになって初めて親に話していたので、そのときと同じですね(笑)。
親に何を言われようとこの道で頑張る
――実際にお母さまに伝えられたのはいつ頃だったんでしょう。
矢埜 2023年末に伝えました。もう5、6本くらい作品を撮り終えたタイミングだったと思います。
AV新法の制度上、そのタイミングで出演をキャンセルすることも不可能ではないんですけど、私の意思は固まっていて、親に何を言われようとこの道で頑張ると決めていたので、相談というよりは報告というかたちでしたね。
――意思が固まっていたとはいえ、話題を切り出すのはなかなか緊張しそうです。
矢埜 電話をかけたんですけど、やっぱり最初はどう切り出していいかがわからなかったですね。ただ、ちゃんと率直に気持ちを伝えなきゃと思い切って、「仕事の幅が広がると思うから、セクシー女優になることになって、実際撮影も進んでいるから応援してほしい」と話しました。
――お母さんはどのような反応を?