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矢埜 いつかは結婚して子育てをしたいなという思いはあるんですけど、結婚も子育ても、ご縁がないとできないものですし、いま具体的に考えていることはありません。

©文藝春秋

 ただ、どんなことをしていても、ときどきの自分のやりたいことを思いきりやっていきたいですね。何かに熱中されている方ってすごくイキイキしているじゃないですか。自分もそうありたいなと思っています。

正直に自分の気持ちを伝えること

――もし、いつかお子さんができたとき、ご自身がセクシー女優をしていたことを伝えられるでしょうか。

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矢埜 そうですね……。いつかは絶対にバレると思いますし、何歳のタイミングになるかはわかりませんが、そのときがきたら素直に話すと思います。やっぱり隠すのは苦手ですし。

 もちろん、受け入れてもらえるかはわからないですけど、聞かされていない状態で知ってしまうのが一番ショックじゃないですか。自分の幼少期時代にも、親の離婚とかを隠されていて、「ちゃんと素直に言ってくれればよかったのに」と感じた経験があるので、そこはちゃんと正直に気持ちを伝えて、寄り添って、向き合っていきたいと思っています。

――矢埜さんにお話を伺っていると、正直に自分の気持ちを伝えることをとても大切にしていることが伝わってきます。

矢埜 だからセクシー女優が合っているのかもしれません。裸を見せて、自分のすべてをさらけ出していることもあって、制限がないじゃないですか。

©文藝春秋

 これまでは、過去の生い立ちや、性にまつわる話をしないほうがいいと自分を抑え込んでいた面がありましたが、セクシー女優になって一つ突き抜けて、どんな話もフラットにできるようになったので、私はそこがすごく楽というか。隠さなくていいのが本当に大きいです。素直に自分の思いを伝えられるのは素晴らしいですね。