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「『私の顔はお尻なんです』って考えるようにしてた」ポーズのせいで筋肉痛にも…元グラビアアイドル・秋山莉奈が語る、“オシリーナ”時代の苦労の数々

秋山莉奈さんインタビュー#2

2024/04/29

genre : エンタメ, 芸能

note

ーーそこにグラビアが加わるからハードですね。海外ロケもありますし。

秋山 忙しい時は眠いとか言いながら、夜中に都内のスタジオでグラビアを撮ってました。逆に海外ロケは移動の間に寝られるので嬉しかったです。日本にいたら仕事があって寝られないので。グレードアップしてくれて良い席にしてくれたりしたんですけど、でもリクライニングを倒すことなく、飛行機乗って起きたらタイでした(笑)。

©釜谷洋史/文藝春秋

ーーそんな忙しい中、秋山さんは歌も出してました。「莉奈はオシリーナだから」「エースをねらえ!~オシリーナスマッシュ!!~」となかなか売れなさそうなタイトルでした。

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秋山  歌、ほんとに嫌だったなあ。でも私、給料制だったんですよ。だから断れないんです。歩合制だったら断れたのかな。

ーー逆にオシリーナとして売れてよかったところはどの辺りですか。

秋山 海外ロケでだんだんと「どこに行きたい?」とリクエストを聞いてもらえるようになったことですね。ハワイに行きたいとか、オーストラリアに行きたいとかいろんなところに連れて行ってもらいました。ハワイは撮影の2~3日前には行って、マネージャーさんと一緒に遊んでましたね。

 あと「秋山莉奈の素敵にトラベり~な!」という自分の旅番組も持たせていただいたので、地方にいろいろ行かせてもらったのも楽しかったですね。当時は忙しくてロケ弁ばかりだったから、旅番組で温かい美味しいものが食べられるのが本当に幸せで。一日で5軒お店を回って、ラーメン8杯食べたこともあったんですが、全部食べたかな。美味しいもの食べていろんなところに行って、今振り返ったらすごい贅沢な時間だったなと思います。

事務所からは「とにかく清楚にしなさい」と

ーーグラビアを続けていく中、途中からクールな大人っぽいイメージになりました。

秋山 そうなんですけど、事務所はキラキラした笑顔のキャラで私を売りたいんですよ。なので撮影でも笑ってと言われるんだけど、実際に使われるのはすんとした幸薄そうな表情で(笑)。

©釜谷洋史/文藝春秋

 グラビアって言ったら太陽の下でビーチでキャハハみたいなことをイメージするじゃないですか。でも私はゴツゴツした岩場の上で髪の毛を濡らして、光沢のある水着で気怠い感じが多くて。ただ事務所はそういう私ではいきたくないので、最初の頃は水着も紐パンは禁止、アニマル柄も禁止と結構厳しかったんです。

 ただ、私としては雑誌と事務所の間に挟まれているので「そろそろ紐パンはいてもいいんじゃないですか」とは思ってました。