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「金が作れないなら、死を選ぶしかない」頭にビニール袋をかぶせ、首をガムテープでグルグル巻きに…殺害後、畑地に全裸の遺体を埋めた被告2人の“凶行”

「金が作れないなら、死を選ぶしかない」頭にビニール袋をかぶせ、首をガムテープでグルグル巻きに…殺害後、畑地に全裸の遺体を埋めた被告2人の“凶行”

愛知県東浦町女性殺人・死体遺棄事件 #2

2024/03/15

genre : ニュース, 社会

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 2022年4月、愛知県東浦町の畑地で全裸の女性遺体が見つかった事件で、名古屋地検はいずれも住所不定、無職の天池由佳理(38)と山下克己(56)の両被告を殺人や死体遺棄などの罪で起訴した。遺体の女性は天池の知人で、同県稲沢市の介護助手・門田典子さん=発見時(40)=と確認された。

 山下と天池は2022年1月に立ちんぼスポットで有名な名古屋市中区の仲ノ町公園で知り合い、客として2回ほど買春した。天池の身の上を知った山下が「家に来いよ」と誘い、食事やトイレや風呂を提供し、2人は車上生活しながら、天池の買春客を探すという生活を始めた。門田さんに対する事件の前に起こしたのが、別の女性に対する拉致監禁レイプ事件だ。

仲ノ町公園

首元にナイフを突きつけ「ナメとったら殺すぞ!」

 2022年2月26日、山下はかつて2回ほど買春したことがあるA子さん(23)を探して仲ノ町公園に向かった。天池に門田さんを含む3人の女性の消息をA子さんに尋ねたいと言われたからだ。A子さんは天池とも援交仲間として仲ノ町公園で知り合っていた。

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事件をめぐる人物相関図

「今日行けるかな。2万円払うけど」

「いいよ」

 A子さんは疑うことなく、山下の車の助手席に乗った。山下の車は3列のシートがある日産セレナで、1列目と2列目の間にはカーテンがかけられていた。

「話したいことがあるんで、パーキングに車を止めていいかな」

 A子さんが了承したので、山下は名古屋市中村区の駐車場に移動。「ここでカーセックスしよう」と言い出したので拒否すると、突然後ろの座席から天池が現れ、「久しぶりだね。連絡くれないから心配してたんだよ」と言いつつ、こんなことを言い出した。

「典子と××と△△を探している。3人ともホスト通いをしているらしいが、何か知っていることはないか?」

天池由佳理被告 (フェイスブックより)

 3人には金を貸しているという。特に「典子は執行猶予中のくせにホストに通っている。そんな金があるなら、私に金を返すのが筋だろう」と怒っていた。

 A子さんが「知らない」と言うと、スマホの中身をチェックされた。「何か隠しているんじゃないか?」と執拗に尋ねられ、「何も知らないからもう話すことはない」と言うと、天池に逆ギレされた。

「ナメとんのか、何ウソついとんのや!」

 髪をつかんで頭を揺すられ、胸ぐらをつかまれ、セーターを破られた。「スマホの電源を切れ」と命じられ、取り上げられて山下に手渡された。山下に「あれを出した方がいいんじゃないか?」と言われ、天池が折り畳み式ナイフを受け取り、首元にナイフを突きつけてきた。

「ナメとったら殺すぞ!」

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