「ドキドキワクワク」が学びを加速させる
ここでちょっと思い出してもらいたいのですが、学校の勉強って、面白いとはなかなか感じられないですよね?
これはひとえに、「何かの役に立つ」という実感が湧わかないことが大きいわけです。
だから、面白くないし、効率が悪い。
でも、前述のように、右脳と左脳をフル活用し、自分の夢を実現させるためのアクションまで具体的かつ詳細にイメージできれば、より深く、楽しみながら物事を吸収できます。その実感を持てるようになると、自身の生活やビジネスにおいても、脳の全てをフル活用して、楽しく思考できるようになります。
そのために役立つのが情報密度の高い漫画であり、右脳と左脳をフル活用し、効率よく学べるのがツールでもあるのです。
実感を伴わない学びは本物ではありません。筆者も「学校の勉強」という類のものは「大嫌い」でした。歴史年表や化学記号を覚えたところで、それが将来何に繫がるのかわからない。言い換えれば、喜びを得ながら楽しく学ぶためには、それがどういう文脈で学ぶものなのかを理解すること、つまり、「実感を伴った動機づけ」が必要というわけです。
人の記憶は、感情の起伏に比例して定着します。
つまり、感情を動かすストーリーで、右脳と左脳をフル活用して学び、考え、自分の人生に応用していくのです。その意味でも、ドキドキしながら漫画を読んでいる状況は、まさしく「学びの好機」なのです。
正義感、使命感を学べる最良のツール
これだけ情報密度が高く、右脳と左脳をフル活用させて、人の感情を動かし、効率良く学びに導くメディアは、漫画しかないと断言できます。
加えて、前述の通り、日本の漫画は勧善懲悪のない、非常に高度な倫理観を学べる媒体。思えば、私自身も、正義感や使命感を漫画から学びました。
『週刊少年ジャンプ』のはじまり
今でこそ、『週刊少年ジャンプ』(集英社)は漫画界をリードする存在になっていますが、創刊された約半世紀前(1968年)当時は、『週刊少年マガジン』(講談社)『週刊少年サンデー』(小学館)といった競合他誌が子供たちに大人気。『週刊少年ジャンプ』は後発誌としての位置づけでした。『巨人の星』などで人気だった梶原一騎先生ら大御所作家たちは、すでにそれらの大手雑誌に囲い込まれていたのです。