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中学で男子から「整形してもオワコンだな」、早稲田サークルでは「ブスランキング」1位に…3回整形した女性が語る、残酷だった学生時代

加藤由起さんインタビュー#1

note

3度目の整形でもコンプレックスは解消されず

――3度目の整形でようやく二重に?

加藤 いやそれが前よりは二重っぽくはなったんですが、それでも安定はしていなくて。形の歪な二重でした。

――周りの友達の反応はいかがでしたか。

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加藤 高校の友達には、「二重おかしくね?」って言われましたね。3回整形してるんだよねって説明したら「3回整形してもそれかよ」って笑われたり。

 普段の二重はすごく薄くてわかりづらいので写真を撮る時だけ、目に力を入れたりしていたら、どんどん瞼が重くなっていって。それもあって目の形もあまり良くなかったと思います。

写真=平松市聖/文藝春秋

 それで私は整形すらできないのかと落ち込んでしまって。メイクをしても可愛くないし、ネットで見るような二重整形の子にもほど遠いし。一応二重になったことでようやくみんなと同じ二重になれたという安心感は大きかったですけど、コンプレックスは解消されなかったです。

大学時代の複雑な環境

――大学時代もコンプレックスはずっとあったのでしょうか。

加藤 大学時代は複雑な環境でしたね。私の通っていた国際教養学部は日本だけではなくさまざまなルーツを持つ人がたくさんいて、私の容姿を褒めてくれる人が多かったんです。

 ただ、サークル内の男子から、「ブス○○(サークル名)」ってからかわれたり、同期からも「可愛くない。ブスだ」って言われたり。サークルの合宿で、「ミス○○(サークル名)」という可愛い子を投票で3人選ぶ企画があったんですけど、私はいじられキャラだったこともあり、その対象として「ブス○○(サークル名)は加藤さんです」って言われたり。

 その時代は「自分はブス」と言わなければならないと思っていたので、率先して自虐しにいったり、周りにいじられても笑っていたのもあって、どんどんいじられキャラとして定着していました。

 みんなの前で泣くのは嫌だったのでとにかく明るくしていましたね。それからそのサークルの風潮や空気があまり好きではなくなり、徐々に行かなくなり、そのサークル内の居心地の良かった特定の友達としか遊ばなくなりました。

写真=平松市聖/文藝春秋
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