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対応ハード以外の「大きな枷」
前述のように、『ファイナルファンタジーVII』のリメイク作品は3部作になっている。これらは完全に続き物のストーリーで構成されており、「リバース」も前作から話が続く形ではじまり、次作で結末を迎える作りになっている。
続き物は厄介である。もしリメイク版『ファイナルファンタジーVII』シリーズを遊ぶとしたら、もちろん最初からやったほうが楽しめるのだから(できればリメイク元の原作も遊んだほうがよい)。
かつて、『ファイナルファンタジー』シリーズの、ある開発者がメディア向けにこのようなことを語っていた。
「ナンバリング(通しで数字が入っている)シリーズですが、『ファイナルファンタジー』は毎回違うゲームなんだと読者にアピールしてほしい」
数字がついていると続編だと思い込まれかねないこと、そして、続きものだと遊びづらいと感じられる懸念があっての発言だといえる。
しかし、「リバース」は完全に続き物である。おまけに前作はクリアするのに30時間近くかかるし、その後、新作が出るまでに約4年かかっている。大作ゲームとしてはそこまで長くない期間だが、ユーザーとしては間が空いていると感じる程度の時間だろう。
そして、「リバース」は短く遊んでも35時間以上かかるし、要素を遊びつくそうとすると80時間以上かかるといわれている。続きものというだけで参入障壁が高くなるうえに、ボリュームも膨大。初プレイのユーザーにとってはハードルが高いのだ。