(3) 富士山を上空から撮りたければ飛行ルートを事前確認
最近、SNSで富士山を上空からとらえてアップしている写真をよく見かける。しかし、羽田・成田から西に向かう便でも行き先によって富士山の南側を通過するか、それとも北側を通過するかは異なる(同様に東京発と東京行きによっても飛行ルートは異なる)。航空路は線路や高速道路とは異なり、絶対的な経路は存在しないが、経験的にほぼ同じルートを飛行することが多い。そこで、以下のようなサイトを事前に確認することにより、自分の乗る便のルートをほぼ特定することができる。
国内線であればわかりやすいのが以下のサイトだ。ANAのサイトだが、同一空港間を結ぶ便であれば他社便を利用する際も参考になる。
※空から見える景色のご案内 航空券 ANA国内線
https://www.ana.co.jp/ja/jp/book-plan/reservation/domestic/asr/viewpoint/
世界中のほぼすべての定期便をカバーしているのがFlightAware(https://ja.flightaware.com/)だ。自分の搭乗する予定の便名を入れて検索するだけで、最近の同名便の飛行ルートや高度、速度まで確認することができる。ちなみにこのサイト、飛行機の実際の出発時刻・到着時刻が1分単位で表示されるので、遅れの予測などにも使える。
(4) 窓側のほうが機内で病気に感染する可能性が低い?
窓側といえば景色が見えるかどうかという点が気になるが、そのほかにもメリットはある。一つはどんなに爆睡していても、隣席の人がトイレなどに立つことを理由に起こされる心配がないという点だ。その代わりに自分がトイレに立つ際に通路側の人を起こさなければならないケースも出てくるが、こちらは水分を控えるとか、搭乗前にすませておくなど、自分自身でコントロールできる部分が大きい。
もう一つ、機内での感染については、アリゾナ大学の微生物生態学者が通路側よりも窓側の席の乗客の方が感染する可能性は低いという研究結果を発表している。こうしたことが気になる人は窓側を選択するとよいだろう。
※飛行機で病気に感染したくなければ、「通路側の席」は避けるべし──その理由を専門家が生物学的に解明
https://wired.jp/2018/03/31/to-stay-healthy-on-your-flight/
(5) 隣席を空けるために搭乗直前まで気を抜くな
飛行機の座席は、どんな人が隣に来るかはわからない。だが、隣に人が来るか来ないかの情報を事前に得ることはできる。ホームページなどで飛行機の座席を指定する際、できるだけ隣に人がいない席を予約する人がほとんどだろうが、いったん座席を指定した後は隣席がどうなるか確認する人は少ないのではないだろうか。しかし、飛行機の座席は搭乗直前まで自由に変更できることが多い。
そのため、自分がアサインした席の隣が埋まったら、空いているほかの席に移ることで、隣席が空く可能性を最大限に増やすことができる。当日の空港でも自動チェックイン機で確認し、座席を変更した後、搭乗券を出し直すこともできる。情報を制するもの、快適な座席を制す、である。