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「美貌をカネに換えていた」ミスコン出場後、パパ活にハマった“ルフィ強盗団のお嬢さま”(25)が、特殊詐欺に加担した経緯

『「ルフィ」の子どもたち』より #1

genre : ライフ, 社会

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ミスコンに出場し、「パパ活」を始め…

 全国の大学生で、「日本一の新入生を決める」と銘打たれたミスコン「フレッシュキャンパスコンテスト」、通称「フレキャン」に応募したのだ。そしてファイナリストに選出される。その応募動機について、熊井は思いを綴っている。

「私は今までこういったコンテストなどの大きな舞台で競争したことはありませんでした。自分の中で何かしらの転機になればいいなと思いエントリーしました。インスタなど宜しければ見てください(*^^*)」

 紛れもなくこのミスコンが熊井の転機となった。

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 しかし、それは望んでいた方向ではなかった。

 ミスコンのホームページに自身のSNSがリンクされ、顔写真とともに載った。すると、熊井のもとには大量の“怪しげな”メッセージが押し寄せる。

 ある意味、それまでの人生では考えられないほど、他人からの注目を集めたのだ。

 そこには「お小遣いをあげるから遊ぼう」「3万円払うから食事に行こう」等々、いわゆる「パパ活」まがいのメッセージが殺到したのだ。

 カネに目が眩んだ、というのが正直なところだろう。調べを進めると、熊井がそうした、怪しい誘いに乗ったいくつかの形跡を確認することができた。

ミスフレッシュキャンパスに出場していた当時の写真(ミスフレッシュキャンパスのホームページより、現在は削除済み)

ヴィトンやエルメスなどのブランド物を身につけるように

 大学時代の同級生はこう声をひそめる。

「大学に入ったときは、いわゆる美大生的な個性はなく、どちらかというと地味なタイプでした。でも、ミスコンに出たあたりからヴィトンとかエルメスとか、ブランド物ばかりを身に着けるようになっていました。大学生がアルバイトで買えるようなものでは決してなく、『それ、どうしたの?』と聞くと、『SNSで知り合った人にもらった』って笑ってました。それってパパ活じゃん、って思ったのを覚えています」

 その後の熊井はSNSの「ライブ配信」に力を入れ、同時にモデルの仕事を始めた。自らの美貌をカネに換えていったのだ。

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