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「シネマリーンが終わるときに思いました。人口減少が今後さらに進む三陸沿岸では、経営者だけが苦労を一身に背負い、周りが劇場に足を運んで支える方法では長続きしない。
そこでシネマ・デ・アエルは、みんなが主体的に、無理せず関わる形にしました。プロジェクトメンバーは、私も含めて本業の傍ら劇場の運営に関わっています」
「ウチの街でもこれを」各地の若者が見学に
作品の選定は当番制で、チラシ配りやポスター貼りはみんなで分担。「ぼくは代表ですけど無理をしていませんし、むしろだれよりも楽しんでいます」と有坂さんは笑う。
もちろん、作品を観に来る人たちも“神輿”を担ぐ大切な仲間。上映後に行なわれる感想会には、来場者に加え、時に監督や出演者も参加。自由に思いを語り合う中で、人と人とのつながりが生まれている。
旧来のスタイルに縛られず、新たな映画館のあり方を模索するシネマ・デ・アエルは、地方劇場の新しい萌芽。「ウチの街でもこれを」と見学に来る若い人が後を絶たない。
シネマ・デ・アエル
岩手県宮古市本町2-2
電話090-8582-4940
座席数:40席
オープン:2016年