〈あらすじ〉

 ソウルに暮らす12歳のノラとヘソンはお互いに恋をしていたが、ノラが家族とカナダに移住したことで離れ離れになってしまう。

 12年後、ニューヨークに拠点を移していたノラ(グレタ・リー)は、ヘソン(ユ・テオ)からのメッセージをきっかけにオンラインで再会。直接会いたい気持ちを募らせるが、2人は再びすれ違う。

 36歳になったノラは劇作家として成功し、作家のアーサー(ジョン・マガロ)と結婚して7年が経っていた。ヘソンは彼女の結婚を知りながら、ノラに会うためにニューヨークを訪れる。

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〈解説〉

 運命の相手との24年間のすれ違いと、再会後の7日間を描く恋愛映画。自身の体験を元に脚本も手掛けたセリーヌ・ソン監督の長編映画デビュー作。第96回アカデミー賞(作品賞と脚本賞ノミネート)を含む映画賞で246ノミネート、88受賞を果たす。106分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆女にとって都合のいい悩みでは? テレくさくないのかなあ、と。「前世の縁」と言われても。監督の半生の物語化だとか。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆『ラヴソング』には及ばないが、波長の微差と傷心の息遣いを精緻に描く。接触する空間、はぐれる空間の捉え方が巧い。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆縁の深さを楽しめる関係は理解できても時の経過で想いを特別化するのは退屈。ノラの伴侶の心の距離にだけ共感した。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆洗練された筆致が心地良く、古風なようで新しい。運命論や恋心の揺れを移民女性のアイデンティティの表象として綴る。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆人生は回転木馬の如し。ある痛みを知る人、異国で暮らす人に響く。抜かりなく、ホン・サンスの対極。J・マガロに◎。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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パスト ライブス/再会(米、韓国)
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