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 そんな胴元に対し、水原容疑者は、11月19日、「正直いうと、ここ数年、仮想通貨で大金を失い、スポーツ賭博でも大きな打撃を受けた。聞きたいのだが、ある金額で決着できないだろうか? 非常に多くのお金を(賭博)サイトで失った。もちろん、それは自分の過ちだとはわかっている」と金銭的な窮状を打ち明け、借金の減額を求めている。

「今日中に連絡がなかったら、私の手に負えなくなる」

 そんな水原容疑者に対する胴元の苛立ちは、翌2024年に入ってからも続いたようだ。1月6日、胴元は水原容疑者に「君は私をコントロール不能な状況に追い込んでいる。 今日中に連絡がなかったら、私の手に負えなくなる」と伝えたが、水原容疑者は「正直に言うと、僕は今とても苦しんでいて、支払いを始めるまでに少し時間が必要だ」と返していた。

 水原容疑者は、2021年11月から2024年1月にかけて、約1万9000回の賭け(1日平均25回)をし、1回の賭け金は約10ドル~16万ドル(1回平均約12,800ドル)だった。勝ち金は142,256,769.74ドル(約217億6500万円)で、負け金は182,935,206.68ドル(約279億8900万円)となり、40,678,436.94ドル(約62億2300万円)の借金を負っている状況だ。

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 ところで、これまで問題とされていたのは、水原容疑者がどうやって大谷選手の口座から胴元に送金できたのかということだったが、それについても、訴状は明らかにしている。

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 水原一平容疑者訴追により大きく動き始めた巨額詐欺事件。米国社会では果たしてどのように受け止められているのか……。「それでも“オオタニ主犯説”を捨てられないアメリカ人が見た“事件の闇”『オオタニが賭博をしていたんだ』『カネで買収したニオイがする』」へ続く。