「18歳以上の知的障害者が利用の対象で、全員が武蔵野東学園の卒業生です。『親亡き後』の自立した生活を目指したサポートが基本で、入所は親などの保護者がいることが条件となっている」(学園関係者)
「友愛寮の存在で、『ここまで面倒を見てくれるのか』と感動して武蔵野東学園に入学を決める保護者も多い」と保護者の評判も上々の施設だが、松村新理事長の下、唐突に「廃止」が通達された。
「突然、『退去しろ』と言われて…」
4月6日、入所者の保護者らに〈「友愛寮」事業終了のお知らせ〉と書かれた書面が配布された。そこには「9月末までの退去」の要請に加え、入所者への補償の条件などが綴られていた。保護者の1人が言う。
「松村氏の参入で学園が混乱していることを知っている保護者は『何かあるのだろう』と身構えていましたが、何も知らずに集まった保護者も多かった。突然、『退去しろ』と言われて皆、呆気にとられました」
突然の「廃止」通告に途方に暮れる保護者たち。ところが、これに“待った”がかかる。声をあげたのは東京都福祉局だった。
「それではダメだと行政側が制止した格好です」(前出の学園関係者)
一体、何があったのか――。
「週刊文春電子版」では、武蔵野東学園の「友愛寮」廃止強行騒動について詳しくレポートした記事を配信中だ。知的障害者向けグループホームを廃止したい学園側が保護者に突き付けた条件の内容、東京都福祉局が学園側の動きを問題視した背景、「友愛寮」が廃止されたら困る保護者たちの切実な訴え、そして松村氏の理事長就任後に学園内部で起きた“変化”などを報じている。
《ハズキルーペ会長が“新理事長”》武蔵野東学園「知的障害者向けグループホーム」の廃止“強行”に東京都福祉局が「待った!」
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