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「まったく聞こえない」「国家の恥さらしだ」

 YouTubeに投稿されたLE SSERAFIMのステージ動画のコメント欄には、韓国ファンからの厳しい言葉がいくつも並んだ。

「息は切れるし、声は震えるし、音程も不安定だ」
「バンドの音に埋もれてしまって、歌っている声はまったく聞こえない」
「歌手が歌を歌えないと、ダンサーと何が違うのか?」

2022年から2年連続で紅白歌合戦への出場も果たしたLE SSERAFIM ©時事通信社

 その後、彼女たちの約40分間の公演の中で特に歌声が不安定だった部分だけを編集したショート動画がSNSを中心に広がり、韓国のインターネット・コミュニティには非難のコメントが殺到した。

「歌を歌っているのではなく、怒鳴りつけるばかりだね」
「このグループはK-POP全体に迷惑をかけている」
「ある瞬間からK-POP界に毒が入った。顔がかわいいことだけがすべてになってしまった」
「最短記録での出演というタイトルがかかっているから、(事務所は)準備もできていない子たちを送り出したようだ」
「国家の恥さらしだ」

地上波ニュースでも取り上げられた

 インターネット上でLE SSERAFIMの動画が拡散されると、大手メディアも加勢し、彼女たちは一瞬にして集中砲火を浴びることになった。地上波のMBCとSBSは朝のニュースでLE SSERAFIMへ批判が集まっていることを報じ、ニュース専門チャンネルのYTNは一日中、LE SSERAFIMのニュースを繰り返し流した。

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 芸能ニュース専門のネットメディアでは、「治療が必要な音痴のステージ」(スポーツ東亜)、「下手なライブで実力がバレてしまった」(My Daily)、「惨事に近いライブだった」(Joy News24)など酷評の嵐だった。

元HKT48、元IZ*ONEのサクラ(宮脇咲良) ©時事通信社

 メンバーのサクラ(宮脇咲良)は、殺到する批判の声に意気消沈しているであろうファンを慮ってか、ファン向けのプラットフォーム「Weverse」に日本語で長文のコメントを掲載した。

 彼女は「コーチェラの準備から、ステージ当日までの間に、沢山のことを学びました」とし、「誰かの目には、未熟かもしれない。でも誰にとっても完璧な人なんていなくて、私たちが見せてきたステージの中で、最高のステージだったことは、揺るぎない事実です」と心境を打ち明けた。